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福井県小浜市で「西小川十一面観音菩薩」の上映会を実施

活用イベント
2024年2月14日

一般社団法人日本昔ばなし協会は2024年2月1日(木)、福井県小浜市に伝わる民話を題材にした海ノ民話アニメーション「西小川十一面観音菩薩」の上映会を同市の内外海(うちとみ)小学校で実施しました。

上映会には1~3年生の33名と各学級の担任や校長先生が参加し、完成したばかりのアニメーションを鑑賞しました。アニメの舞台である常福寺に行ったことがある児童は全体の約2割で、参加児童は興味深げに画面に見入っていました。

アニメ鑑賞後、地元の民話を数多く本にまとめている語り部の倉谷千恵子さんが、民話の成り立ちと、民話は親から子へと語り継がれてきたものであることを説明。小浜に伝わる別の民話の読み聞かせと、「仏谷の仏像」にまつわるお話もしてくださいました。

<仏谷の仏像にまつわるお話>
昔、若狭湾の双児島(ふたごじま)の辺りに夜になると光る海面があり、そこから仏像が引き上げられたため、「仏谷(ほとけだに)」の地名が付けられた。後の世になり、鑑定してもらうために東京に持って行ったが、その時に東京の食堂で食べたカキがおいしかったため、地元でも養殖できないかとの機運が高まり、現代まで続く若狭湾でのカキ養殖が始まった。カキの養殖も仏さまのお導きかも……?
その後仏像は福井県指定有形文化財となり、小浜市内の「正法寺」に安置されている。

このほか、VTRを通して海の環境変化と温暖化について学習し、地元の海を守り、大切にする気持ちを育みました。

海ノ民話アニメーション「西小川十一面観音菩薩」

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