泡

日本財団海と日本海のまちプロジェクト

今こそ伝えたい海の民話アニメーション

海ノ民話アニメーション53

にしおがわじゅういちめんかんのんぼさつ

西小川十一面観音菩薩

福井県( ふくいけん ) 小浜市 ( おばまし )

  • 中部エリア
  • 2023年度
  • 漁・航海への安全
  • 神様・仏様
  • 小林三男
観音さまを深く信じる漁師が
あらしにまきこまれたとき、
観音さまに導かれて助かった
  • 中部エリア
  • 2023年度
  • 漁・航海への安全
  • 神様・仏様
  • 小林三男

こんなお話...

常福寺観音堂の十一面観音菩薩(かんのんぼさつ)は、修行の旅で福井に来ていた行基が夢のお告げによってほり上げた観音さまで、村人から親しまれ、深く信仰(しんこう)されていた。この村の漁師・三郎太(さぶろうた)もまた信仰心のあつい若者で、漁に出る前には必ずお参りしていた。ある日、三郎太は漁の最中に急なあらしにまきこまれて沖に流されてしまった。一心に観音さまに念じると、海はまたたく間に静まり、白い帆(ほ)の舟(ふね)が近づいてきて観音さまが北へ北へと導いてくれ……

学びのポイント

福井県小浜市周辺の海では古くから、大敷網(おおしきあみ)とよばれる定置網漁が行われており、現在でもその漁業様式は脈々と受けつがれています。 海に面した常福寺の山号は「海潮山(かいちょうざん)」であり、地域の人々は漁に出る前に、観音さまに無事をいのるなど、海と信仰(しんこう)が深く根づいた地域性であることがうかがえます。

制作チーム

語り 四宮豪、冨田泰代
脚本 ・キャラクターデザイン・絵コンテ・演出 小林三男
企画・製作 日本財団「海と日本プロジェクト」、
一般社団法人日本昔ばなし協会
作画・美術・背景・色彩設計 小林三男
撮影 伊藤正弘
制作進行 雄谷将仁
音響監督 沼田心之介
音楽 STARBASE
録音 宮坂保彦
音響効果 中井雄介
録音・編集スタジオ ピーターパンスタジオ
音響制作 ピーターパン・クリエイション
編集 中葉由美子(岡安プロモーション)
制作デスク 雄谷将仁、河野創太
アニメ制作プロデューサー 沼田友之介

ゼネラルプロデューサー 沼田かずみ
プロジェクト監修 波房克典(ワールドエッグス)
PR 阪口あき子、柴田熊至(ワールドエッグス)、岸田結花(みなとカンパニー)
監督/プロデューサー 沼田心之介
アニメーション制作 トマソン
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海ノ民話
ふるさと紹介

福井県 ( ふくいけん ) 小浜市( おばまし )

福井県南西部に位置し、若狭湾に面するまち。日本海側有数のリアス海岸である若狭湾の美しい海岸線が特徴。塗箸は全国の8割を生産する特産品で、高級品やモダンなデザインのものなどバリエーション豊富。8月4日には箸を供養する「箸まつり」も行われます。

海のエピソード

  • 大陸からつながる海の道と都へとつながる陸の道が結節する最大の拠点となった地で、古代から朝廷や貴族に地域の特色ある豊かな食材を納めた「御食国(みけつくに)」のひとつとして、都に海産物や塩を運び、食文化を支えてきた
  • 京から最も近い港のひとつとして、多くの鯖が運ばれるようになり、小浜から京へ繋がるいくつかの道を「鯖街道」と呼ぶようになった。街道群沿いには、往時の賑わいを伝える町並みとともに、豊かな自然や、食や祭礼などのさまざまな文化が今も息づいている
  • 人魚の肉を食べて不老長寿となり、全国を行脚した八百比丘尼(はっぴゃくびくに)の伝説が残り、2体の人魚の像があるマーメイドテラスからの夕日は絶景

民話スポット

西小川海水浴場にしおがわかいすいよくじょう

釣り場が豊富で、天然の良港でもある西小川。民話の主人公である三太郎が帆船を出航させた浜が、海水浴場として利用されています。 砂浜は小さめですが、水は透き通り、まるでプライベートビーチのようです。

所在地

福井県小浜市西小川

観光スポット

蘇洞門そとも

花崗岩が波に打ち砕かれ、方状節理にそって海蝕してできた奇岩・洞窟・断崖と、断崖から流れ落ちる滝が約6キロにも及ぶスポット。豪壮雄大な姿は、日本海側有数の景勝地となっています。3~11月には「蘇洞門めぐり遊覧船」が運航。

所在地

福井県小浜市川崎1-3-2(若狭フィッシャーマンズワーフ・遊覧船乗り場)

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