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福井県小浜市の常福寺でフィールドワークを実施

活用イベント
2024年2月14日

一般社団法人日本昔ばなし協会は2024年2月1日(木)、海ノ民話アニメーション「西小川十一面観音菩薩」のフィールドワークを、民話の舞台である福井県小浜市の小学生を対象に実施しました。

フィールドワークには、内外海(うちとみ)小学校の3年生14人が参加。地元の民話の語り部・倉谷千恵子さんと一緒にバスに乗り、アニメの舞台となった常福寺を訪ねました。十一面観音像は17年に1度しか開帳されないため直接対面することはできませんでしたが、民話が現代に暮らす自分たちとつながっていることを実感しました。

続いて、地域でただ一人の素潜り漁師・中島さんを囲み、毎年1月に常福寺で行われる「数珠繰り」についてお話を聞きました。数珠繰りとは、長さ約20メートルの数珠を車座になって回す願掛け行事。数百年前から続くとされ、地域の人々が大切に守り伝えてきました。

中島さんが行う天然カキの素潜り漁についても話を聞き、天然カキ(イワガキ)と養殖カキ(マガキ)の違い、自然のバランスを保つため、サイズが大きいものしか捕らないこと、山から流れてくる豊富なミネラルのおかげで若狭湾のカキは栄養たっぷりに育つことなどを教わりました。

フィールドワーク終了後、参加した児童は「知らないことがたくさん聞けて勉強になった。海を大事にしようと思った」「ゴミ拾いをして海をきれいにしようと思った」と感想を話していました。

海ノ民話アニメーション「西小川十一面観音菩薩」

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