泡

日本財団海と日本海のまちプロジェクト

今こそ伝えたい海の民話アニメーション

海ノ民話アニメーション91

さいきのふなだまさま

佐伯の船霊さま

大分県( おおいたけん ) 佐伯市 ( さいきし )

(YouTubeは1月16日に公開)

  • 九州・沖縄エリア
  • 2024年度
  • 漁・航海への安全
  • 神様・仏様
  • 渡辺三千成
知らない土地に流れついた漁師たちが
船の守り神「船霊さま」を取り出し
村人たちに勝負を挑む
  • 九州・沖縄エリア
  • 2024年度
  • 漁・航海への安全
  • 神様・仏様
  • 渡辺三千成

こんなお話...

むかし一隻の船が難破しました。村人たちは厄介ごとに巻き込まれるのは御免と、見ないふりをしようとしましたが、乗組員が女性というのを知り、念のために様子を見に浜へ出ていきました。すると浜には女性…ではなく女装をした漁師が待ち構えていたのでした。なんとか話だけでも聞いてもらおうと漁師たちは、船霊さまを取り出し村人たちの前に置きました。船霊さまとは、船大工が船を新造したときに納める神さまのことです。そのご神体は、地域によって様々ですが、五穀、銭、サイコロ、女性の毛髪を入れるのが一般的です。さて、その使い方とは……

学びのポイント

古くから日本人は海と共にあり、船に乗って遠くの町や、時には外国にまで出かけました。そんな中ではぐくまれた、船の守護神をまつる「船霊信仰」を学ぶことができます。また、船乗りたちが、海でまよったり、知らない土地にたどり着いても、たくましく生活していく手法を身に着けていたことをうかがい知ることができます。同時に、浜の人々が、自分とは違う人であっても受け入れた出来事を通じ、彼らが多様性を認める、温かい心と器の大きさをもっていたことを語っています。

制作チーム

語り 四宮豪、冨田泰代
脚本 狭山太郎
キャラクターデザイン・絵コンテ・演出 渡辺三千成
企画・製作 日本財団「海と日本プロジェクト」、
一般社団法人日本昔ばなし協会
作画・美術・背景・色彩設計・撮影 渡辺三千成
制作進行 沼田友之介
音響監督 沼田心之介
音楽 STARBASE
録音 宮坂保彦
音響効果 中井雄介
録音・編集スタジオ ピーターパンスタジオ
音響制作 ピーターパン・クリエイション
編集 中葉由美子(岡安プロモーション)
制作デスク 雄谷将仁、河野創太
アニメ制作プロデューサー 沼田友之介

ゼネラルプロデューサー 沼田かずみ
プロジェクト監修 波房克典
PR 阪口あき子、吉田さおり、柴田熊至、高田奨、庄司繭子
監督/プロデューサー 沼田心之介
アニメーション制作 トマソン
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「海ノ民話アニメーション(動画・画像)」の教育・
まちづくり等へのご利用について

海ノ民話
ふるさと紹介

大分県 ( おおいたけん ) 佐伯市( さいきし )

大分県南東部に位置する、九州で一番広い面積をもつまち。海・山・里がそろう自然豊かな地域で、特に水産業は県の水産業生産量の6割以上を占めています。市内には、鎌倉時代から戦国時代にかけてこの地を治めた佐伯氏にまつわる史跡や寺社などが残っています。

海のエピソード

  • まき網、底びき網、船びき網、一本釣り、潜水など、さまざまな漁法で豊富な種類の魚を水揚げしている
  • 江戸時代、イワシを干した肥料「ほしか」の名産地として知られていた。今も佐伯産のイワシで作る「佐伯いりこ」(=煮干し)は品質の高さで有名
  • 寿司ネタのほとんどが地元で水揚げされることから「寿司のまち」として人気。寿司職人たちが「佐伯寿司」としてブランド化に力を入れている

民話スポット

佐伯市蒲江海の資料館さいきしかまえうみのしりょうかん

佐伯市蒲江地域で使用されてきた漁具や木造船、漁業の歴史や漁民の生活を紹介するパネルなど約2万6000点を収蔵・展示する資料館。手に取ってさわることができる展示物もあり、この地域の漁業文化を体感できる。民話に登場する「船霊様」も展示されている。

所在地

佐伯市蒲江竹野浦河内

観光スポット

民宿まるに丸みんしゅくまるにまる

ウニ、伊勢エビ、甘エビ、アワビ、など地元の新鮮な魚介類を用いた食事と体験を提供する宿。9月から3月までは伊勢エビ料理がおすすめ。宿泊客は、いかだでの魚釣り体験、かご漁体験、ウニ割り、伊勢エビのさばき方体験などができます(体験料別途)。

所在地

大分県佐伯市蒲江大字西野浦2643

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