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【表敬訪問】大分県佐伯市「佐伯の船霊さま」が完成

作品公開
2025年1月16日

大分県佐伯市が舞台の海ノ民話アニメーション「佐伯の船霊さま」が完成し、一般社団法人日本昔ばなし協会 代表理事・「海ノ民話のまちプロジェクト」アニメ監督の沼田心之介が田中利明市長を表敬訪問して、アニメーションが披露されました。

(開催日時)
2025年1月15日(水)11時00分~11時30分
(会場)
佐伯市役所5階 応接室

当日は、海ノ民話アニメーション上映、今後の上映会・フィールドワークなどについてのフリートーク、コラボ商品開発のお知らせ、「海ノ民話のまち」認定証・完成アニメパッケージ贈呈が行われ、今後の地域における活用に期待が高まりました。

大分県佐伯市の海ノ民話アニメーション「佐伯の船霊さま」はこんなお話▼
むかし一隻の船が難破しました。村人たちは厄介ごとに巻き込まれるのは御免と、見ないふりをしようとしましたが、乗組員が女性というのを知り、念のために様子を見に浜へ出ていきました。すると浜には女性…ではなく女装をした漁師が待ち構えていたのでした。なんとか話だけでも聞いてもらおうと漁師たちは、船霊さまを取り出し村人たちの前に置きました。船霊さまとは、船大工が船を新造したときに納める神さまのことです。そのご神体は、地域によって様々ですが、五穀、銭、サイコロ、女性の毛髪を入れるのが一般的です。さて、その使い方とは……

<田中利明市長コメント>
民話の内容をじっくり聞いてみると、海洋民族の古い民話の中にこそ、佐伯のシビックプライドや郷土愛、当時の住民の生きざまなどの考え方が残っており、それが伝わってくる。子供たちにこの民話を聞いてもらいながら、佐伯の古い歴史、佐伯の持つ文化を感じてもらえると、教育上役に立つなと実感した。
現代は少子高齢化の時代、人口減少の時代であるが、これからは一人一人が主役となり、人を大事に思っていく必要がある。その根底に、こういった民話の優しさや和み、笑いがあることが大事になってくると思うので、民話を通した文化の発展向上が、これから住民や子供たちにとっての豊かさに繋がってくると感じている。そのために、今後も大いにこの民話を活用していきたいと思っている。

海ノ民話アニメーション「佐伯の船霊さま」

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