泡

日本財団海と日本海のまちプロジェクト

今こそ伝えたい海の民話アニメーション

海ノ民話アニメーション87

なぎのきにたすけられたりょうし

ナギの木に助けられた漁師

高知県( こうちけん ) 安芸市 ( あきし )

(YouTubeは1月21日に公開)

  • 四国エリア
  • 2024年度
  • 漁・航海への安全
  • 神様・仏様
  • いとうのりひこ
海に投げ出された漁師の目の前に
ナギの木の小枝が流れてきた
  • 四国エリア
  • 2024年度
  • 漁・航海への安全
  • 神様・仏様
  • いとうのりひこ

こんなお話...

むかし、海上安全の波切り不動のお堂のそばにナギのご神木が立っていました。あるとき、金二という漁師が、仲間の松吉と漁に出掛ける途中、雲行きが怪しいことが気にかかり、ご神木にお祈りをしてからいくことにしました。金二が手を合わせていると、折れかかったナギの枝を見つけます。金二は持っていた釣り糸で枝を補強してやりました。その後、漁に出た二人でしたが、沖合で突然の嵐に遭遇してしまいます。船は嵐に呑まれて転覆し、一緒だった松吉は海の底に引きずり込まれてしまいました。信心深い金二は放り出された海の中で一心に祈ると……

学びのポイント

安芸市の海沿いに住む人たちは、昔から太平洋の荒々しくも豊かな海とともに過ごしてきました。様々な言い伝えは、海が時に、恐ろしい存在であったことも伝えてくれます。お話に登場するナギの木は安芸市内に実在し、航海安全の守護神としてお不動様をまつるお堂のそばを通る国道の真ん中に、どっしりと立っています。かつて、道路工事のために木を切る計画がありましたが、住民たちの働きかけで、この地に残されることになったそうです。その出来事からも、人々の海に対する強い思いを感じることができます。

制作チーム

語り 四宮豪、冨田泰代
脚本 平柳益実
キャラクターデザイン・絵コンテ・演出 いとうのりひこ
企画・製作 日本財団「海と日本プロジェクト」、
一般社団法人日本昔ばなし協会
作画・美術・背景・色彩設計・撮影 いとうのりひこ
制作進行 沼田友之介
音響監督 沼田心之介
音楽 STARBASE
録音 宮坂保彦
音響効果 中井雄介
録音・編集スタジオ ピーターパンスタジオ
音響制作 ピーターパン・クリエイション
編集 中葉由美子(岡安プロモーション)
制作デスク 雄谷将仁、河野創太
アニメ制作プロデューサー 沼田友之介

ゼネラルプロデューサー 沼田かずみ
プロジェクト監修 波房克典
PR 阪口あき子、吉田さおり、柴田熊至、高田奨、庄司繭子
監督/プロデューサー 沼田心之介
アニメーション制作 トマソン
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「海ノ民話アニメーション(動画・画像)」の教育・
まちづくり等へのご利用について

海ノ民話
ふるさと紹介

高知県 ( こうちけん ) 安芸市( あきし )

四国の東部に位置し、太平洋に面した長い海岸線を持つまち。江戸時代は木材を出荷する港として栄えました。武家屋敷の街並みが残る「土居廓中(どいかちゅう)地区」や、三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎の生家など、歴史の歩みが感じられるスポットが点在しています。

海のエピソード

  • 安芸市の沖には「安芸海底谷」という海の谷があり、豊富な海洋生物が生息している。特にシラスが多く、国内有数のシラス産地として知られる
  • 国道55号沿いにある「赤野休憩所」は、美しい海岸線を一望できる絶景ポイント。休憩所の建物の屋根のてっぺんに、安芸市特産の「ナス」のオブジェがある

民話スポット

伊尾木浪切不動尊いおきなみきりふどうそん

海上安全や豊漁などにご利益があるとされる波切不動明王をまつるお堂。お堂の前にはアニメに登場したナギの木が実在する。道路を広げる工事で切られそうになったが、地元住民の強い反対運動で保存されることとなり、今も地域のシンボルとして大切にされている。

所在地

高知県安芸市下山

観光スポット

伊尾木洞いおきどう

約300万年前の地層が波に削られてできた天然の洞窟。全長約40mの洞窟を抜けると、40種類以上のシダ植物が群生する渓谷の底に出ます。この谷底は約400mの遊歩道になっており、太古の時代にタイムスリップしたかのような景観が楽しめます。

所在地

高知県安芸市伊尾木117

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