泡

日本財団海と日本海のまちプロジェクト

今こそ伝えたい海の民話アニメーション

海ノ民話アニメーション83

ゆきひめものがたり

ゆき姫物語

山口県( やまぐちけん ) 田布施町 ( たぶせちょう )

(YouTubeは1月18日に公開)

  • 中国エリア
  • 2024年度
  • 漁・航海への安全
  • 亡霊・妖怪
  • 小林三男
海の底に沈んだ姫からの三つの願いが
渡し守の運命を変えた
  • 中国エリア
  • 2024年度
  • 漁・航海への安全
  • 亡霊・妖怪
  • 小林三男

こんなお話...

昔、田布施の離島、馬島に久左衛門という渡し守が住んでいました。あるしけの夜、寝間から音が聞こえてきて襖がひとりでに開くと、隅に娘が座っていました。筑前大宰府の左近衛中将大伴成親の娘、ゆきと名乗るこの娘は、自身が今、刎島(はねしま)沖の海の底にいるという不思議なことを語り始めました。そして、ゆき姫は久左衛門に三つのお願いをしました。一つ目はゆき姫の遺髪と櫛を父親に渡してほしい、二つ目は遺髪を許嫁に、三つ目の願いはお墓を刎島の頂きに建ててほしいというものでした。哀れに思った久左衛門は、翌朝、ゆき姫がいるという刎島沖へ船を出し、網を入れると……

学びのポイント

人々に恵みや楽しみを与えてくれる海は、時として、おそろしい一面を見せることがあります。ゆき姫やおつきの人々が嵐に巻き込まれるシーンでは、ただただ、海の力の大きさに圧倒されます。ゆき姫は、内海と外海の安全を見守る存在になりました。このように、海は人々にとって祈りの場でもあります。また、ゆき姫の願いをかなえた久左衛門は、その後、お礼を元手に海運業を成功させました。このお話からは、人と海との切っても切れない関係性を見いだすことができます。

制作チーム

語り 四宮豪、冨田泰代
脚本・キャラクターデザイン・絵コンテ・演出 小林三男
企画・製作 日本財団「海と日本プロジェクト」、
一般社団法人日本昔ばなし協会
美術・背景 小林三男
作画 鈴木欽一郎
色彩設計 赤坂幸平
撮影 伊藤正弘
制作進行 雄谷将仁
音響監督 沼田心之介
音楽 STARBASE
録音 宮坂保彦
音響効果 中井雄介
録音・編集スタジオ ピーターパンスタジオ
音響制作 ピーターパン・クリエイション
編集 中葉由美子(岡安プロモーション)
制作デスク 雄谷将仁、河野創太
アニメ制作プロデューサー 沼田友之介

ゼネラルプロデューサー 沼田かずみ
プロジェクト監修 波房克典
PR 阪口あき子、吉田さおり、柴田熊至、高田奨、庄司繭子
監督/プロデューサー 沼田心之介
アニメーション制作 トマソン
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まちづくり等へのご利用について

海ノ民話
ふるさと紹介

山口県 ( やまぐちけん ) 田布施町( たぶせちょう )

山口県田布施町の麻里府港から南へ約1.5km離れた瀬戸内海上に浮かぶ、周囲5.8kmの小島。平安時代から馬の放牧地として利用されており、当時は「馬飼い島」と呼ばれていました。この呼び名がいつしか変化し、今の呼び名「馬島」になったとされています。

海のエピソード

  • 馬島には「要害山(ようがいざん)」という標高110mの山があり、瀬戸内海を拠点に活動していた村上海賊(村上水軍)の見張り場だったと伝えられている
  • 馬島周辺の海岸には、恐竜がいた時代よりはるか昔から生き残り続けてきたことから「生きた化石」と言われるカブトガニが生息している。天然記念物なので、捕まえてはいけない

民話スポット

刎島はねしま

馬島の南東に浮かぶ小さな無人島。普段は海で馬島と隔てられていますが、潮が引いた時には馬島との間に砂の道が現れ、歩いて渡ることができます。近年、白い蛇のような形が浮かび上がった岩が島内で発見され、「スネークロック」と名付けられました。

所在地

山口県熊毛郡田布施町馬島4

観光スポット

のんびらんど・うましまのんびらんど・うましま

馬島の南西部にあるキャンプ場。ゆったりとしたテントサイトは、夕日がきれいな海岸まで徒歩30秒。自然豊かな環境の中で、海を眺めながらのんびりと過ごすことができます。人工の光がほとんどないため、夜は満天に輝く美しい星空が観察できます。

所在地

山口県熊毛郡田布施町馬島71

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