【表敬訪問】山口県田布施町「ゆき姫物語」が完成

山口県田布施町が舞台の海ノ民話アニメーション「ゆき姫物語」が完成し、一般社団法人日本昔ばなし協会 代表理事・「海ノ民話のまちプロジェクト」アニメ監督の沼田心之介が東浩二町長を表敬訪問して、アニメーションが披露されました。
(開催日時)
2025年1月17日(金)14時~
(会場)
田布施町保健センター 多目的ホール
当日は、「海ノ民話のまち」認定証・完成アニメパッケージ贈呈、海ノ民話アニメーション上映、今後の上映会・フィールドワークなどについてのフリートークが行われ、今後の地域における活用に期待が高まりました。
山口県田布施町の海ノ民話アニメーション「ゆき姫物語」はこんなお話▼
昔、田布施の離島、馬島に久左衛門という渡し守が住んでいました。あるしけの夜、寝間から音が聞こえてきて襖がひとりでに開くと、隅に娘が座っていました。筑前大宰府の左近衛中将大伴成親の娘、ゆきと名乗るこの娘は、自身が今、刎島(はねしま)沖の海の底にいるという不思議なことを語り始めました。そして、ゆき姫は久左衛門に三つのお願いをしました。一つ目はゆき姫の遺髪と櫛を父親に渡してほしい、二つ目は遺髪を許嫁に、三つ目の願いはお墓を刎島の頂きに建ててほしいというものでした。哀れに思った久左衛門は、翌朝、ゆき姫がいるという刎島沖へ船を出し、網を入れると……
<東浩二町長コメント>
「ゆき姫物語」をアニメーションにしていただき、感謝申し上げます。物語の舞台であります、馬島がリアルに再現されていて、とても嬉しいです。私も船に乗ることがあるのですが、この地域の海は、風が急に強く吹き、波が高くでることで知られています。昔は船での往来が多く、それだけに、この「ゆき姫物語」のように海難事故が多かったのだと思います。こういったことを物語を通して地域の子供たちに伝えていくことが大切だと思います。アニメーションで親しんでもらうのはとてもいいことです。この「ゆき姫物語」のアニメーションを使って、多くの子供たちに物語を知ってもらい、親しんでもらいたいと思います。