泡

日本財団海と日本海のまちプロジェクト

今こそ伝えたい海の民話アニメーション

海ノ民話アニメーション77

おなつのがんど

お夏のがんど

石川県( いしかわけん ) 加賀市 ( かがし )

(YouTubeは1月15日に公開)

  • 中部エリア
  • 2024年度
  • 海への畏敬・感謝
  • 漁・航海への安全
  • 湖川友謙
サザエをあと一つ探すため
親孝行な娘が
海の奥深くに進んでいった
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  • 湖川友謙

こんなお話...

むかしむかし、加賀橋立にお夏というたいへん孝行な娘が住んでいました。父は早く死に別れた上、母も病身だったので、お夏は毎日海に出て1日に100個のサザエを採って生計をたてていました。その日もお夏は、海に潜ってサザエ採りに余念がなく、1つ、2つと採って99まで採っていきました。しかし、あと1つがどうしても採れず、お夏は海中をあちこちとサザエの居そうな所を隈なく探しました。母の喜ぶ顔が見たいと思ったお夏は、海の奥深くへと進み続け、ついには、誰も入ってはいけないといわれるがん洞の中へ潜っていき……

学びのポイント

漁師や漁師町の住人にとって、海はかけがえのない場所ですが、つねに危険と隣り合わせでもあります。お夏は、母親を思うあまりサザエを採ることに夢中になってしまい、危ないと知りながらも「がん洞(がんど)」と呼ばれる岩のほらあなに入ってしまいました。このように、少しの判断の間違いや油断で命を落とすこともあります。そういった海の恐ろしさをあらためて理解するとともに、海を安全に楽しみ、海の恵みを受け取っていくために、親から子へ、そのまた子どもへと、このお話は語りつがれているのです。

制作チーム

語り 四宮豪、冨田泰代
脚本・キャラクターデザイン・絵コンテ 湖川友謙
企画・製作 日本財団「海と日本プロジェクト」、
一般社団法人日本昔ばなし協会
作画・美術・背景 湖川友謙
撮影 谷口英男
制作進行 雄谷将仁
音響監督 沼田心之介
音楽 STARBASE
録音 宮坂保彦
音響効果 中井雄介
録音・編集スタジオ ピーターパンスタジオ
音響制作 ピーターパン・クリエイション
編集 中葉由美子(岡安プロモーション)
制作デスク 雄谷将仁、河野創太
アニメ制作プロデューサー 沼田友之介

ゼネラルプロデューサー 沼田かずみ
プロジェクト監修 波房克典
PR 阪口あき子、吉田さおり、柴田熊至、高田奨、庄司繭子
監督/プロデューサー 沼田心之介
アニメーション制作 トマソン
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「海ノ民話アニメーション(動画・画像)」の教育・
まちづくり等へのご利用について

海ノ民話
ふるさと紹介

石川県 ( いしかわけん ) 加賀市( かがし )

石川県の最南端、金沢市と福井市の中間に位置するまち。加賀前田家の支藩として栄えた十万石の城下町「大聖寺」や北前船主が築いた集落、古くから多くの著名人が立ち寄った温泉地、山中漆器や九谷焼といった伝統工芸など、さまざまな歴史と文化を持つ観光都市。

海のエピソード

  • 北前船の船主や船頭、船員たちが暮らした「加賀橋立 北前船主集落」は、日本一の富豪村と呼ばれるほど栄えていた
  • 石川県産のブランドズワイガニ「加能(かのう)ガニ」(オス)や「香箱(こうばこ)ガニ」(メス)、甘エビ、カレイなどを橋立漁港で水揚げしている。特に加能ガニは「橋立漁港」のタグを付けて出荷し、品質の良さをアピールしている

民話スポット

加佐の岬かさのみさき

加賀海岸から日本海に突き出した岬。左右に広がる青い日本海と白い加佐岬灯台のコントラストが印象的です。夕暮れ時には、黄金色に輝く海を眺めることができます。岬から海岸まで続く約4kmの自然遊歩道もあり、散策しながら美しい海の景色が楽しめます。

所在地

石川県加賀市橋立町 加佐の岬

観光スポット

加賀橋立 北前船主集落かがはしだて きたまえせんしゅしゅうらく

江戸時代から明治にかけて、北前船の船主や船員たちが暮らしていた集落。今も残る伝統的な屋敷や石垣などが、海運業で栄えた当時の繁栄ぶりを伝えています。船主が建てた家を利用した「北前船の里資料館」では、当時の生活や海運業の歴史を学ぶことができます。

所在地

石川県加賀市橋立町イ乙1-1外

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