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愛媛県西条市で「地蔵が浜」の上映会を実施

活用イベント
2024年3月8日

一般社団法人日本昔ばなし協会は2024年2月29日(木)、愛媛県西条市に伝わる民話を題材にした海ノ民話アニメーション「地蔵が浜」の上映会を西条市立庄内小学校で実施しました。

「地蔵が浜」は、海岸に流れ着いたお地蔵様をおまつりするため台に乗せて運ぼうとしたが動かず、北の方角だと進んだため、その先にある「実報寺」にご本尊としてまつることになったというお話。このことがあってから、お地蔵様が流れ着いた砂浜は「地蔵が浜」と呼ばれるようになったとされています。この日の上映会には同校の全校児童64名が参加しました。

民話アニメの上映が始まると、児童たちは目を輝かせながら画面に見入って鑑賞。地元・西条市の海やお寺やが登場したことで、民話に親しみを持った様子でした。

次に、民話アニメに登場する実報寺の穐月住職から、西条市に伝わる民話や実報寺の歴史について、クイズを交えながら講和をいただきました。そして、今回は特別に実報寺に伝わる平安時代の巻物「予州聖帝山実報寺来由記」を見せていただけることに。児童たちは、初めて見る巻物に皆釘付けでした。

続いて、「海ノ民話のまちプロジェクト」プロデューサーの柴田や、ビーチクリーンしまなみの藤原陽一郎さんによる解説や講義を行い、昔の人は海に流れ着いたものを異世界から来たものとしてまつる「漂着物信仰」があったことや、海は時空や場所を超えていろいろなものを運び、様々な気付きをもたらしてくれる存在であることを学びました。

児童たちからは、「2年生の町探検で行った実報寺が出てきて、地元の寺を多くの人に知ってもらえて嬉しい」「この民話以外にも地元の民話や歴史を知りたくなった」といった声が寄せられました。

海ノ民話アニメーション「地蔵が浜」

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