泡

日本財団海と日本海のまちプロジェクト

今こそ伝えたい海の民話アニメーション

海ノ民話アニメーション43

しまのてんぐさま

島の天狗さま

北海道( ほっかいどう ) 羽幌町 ( はぼろちょう )

  • 北海道・東北エリア
  • 2023年度
  • 水産資源保護
  • 天狗
  • ふくだるな
島に住む天狗(てんぐ)の意地悪で
島民がこまっていたら、
大きなカメが天狗をこらしめた
  • 北海道・東北エリア
  • 2023年度
  • 水産資源保護
  • 天狗
  • ふくだるな

こんなお話...

北海道の天売島・焼尻島(てうりとう・やぎしりとう)の漁師、太吉(たきち)の舟(ふね)が急に動かなくなり、底にあなが開いてどんどん水が入ってきたが、岩にはい上がると舟は元のようにうかんでいた。となりに住む与助(よすけ)も山へ木を切りに行って、ふしぎなことがあったという。こまった2人が巫女(みこ)に相談したところ、それは島に住む天狗(てんぐ)の意地悪だという。しばらくすると、助っ人の大きなカメが岸へ寄ってきたので、島民たちは天狗のいる森へと案内した。天狗はおこり出し、島は三日三晩大あらしになったが、カメも負けずに天狗の住む太いオンコの木にたどり着き、力任せにそれをゆすると……

学びのポイント

民話に出てきた天狗は、森や海からめぐみを受けている人間が、行き過ぎた行いによって生態系をこわすことのないように、注意する存在として登場しています。森は、川や海とつながっており、自然の循環(じゅんかん)が海の豊かさを育みます。森や海をふくめた自然環境(かんきょう)の保全につとめることが、将来にわたって地域の持続可能性を守ることになるでしょう。天狗は、自然のめぐみに感謝する気持ちを見つめ直すことの大切さを伝えてくれているのです。

制作チーム

語り 四宮豪、冨田泰代
脚本 平柳益実
キャラクターデザイン・絵コンテ・演出 ふくだるな
企画・製作 日本財団「海と日本プロジェクト」、
一般社団法人日本昔ばなし協会
作画・美術・背景・色彩設計 ふくだるな
撮影 伊藤正弘
制作進行 沼田友之介
音響監督 沼田心之介
音楽 STARBASE
録音 宮坂保彦
音響効果 中井雄介
録音・編集スタジオ ピーターパンスタジオ
音響制作 ピーターパン・クリエイション
編集 中葉由美子(岡安プロモーション)
制作デスク 雄谷将仁、河野創太
アニメ制作プロデューサー 沼田友之介

ゼネラルプロデューサー 沼田かずみ
プロジェクト監修 波房克典(ワールドエッグス)
PR 阪口あき子、柴田熊至(ワールドエッグス)、岸田結花(みなとカンパニー)
監督/プロデューサー 沼田心之介
アニメーション制作 トマソン
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海ノ民話
ふるさと紹介

北海道 ( ほっかいどう ) 羽幌町( はぼろちょう )

北海道北部の、日本海に面する留萌管内の中心に位置し、24キロ沖には日本最北の国定公園(暑寒別天売焼尻国定公園)に指定されている焼尻島、天売島を有しています。農業・漁業の第一次産業の町で、米は最北のうるち米。日本海に沈む夕日の美しさでも知られます。

海のエピソード

  • 昭和初期までニシン漁で栄え、その後、一時期は甘えび漁獲量日本一を誇った。近年はホタテの稚貝、ナマコが売上を伸ばしている

民話スポット

焼尻島やぎしりとう

日本海の沖合に、面積5平方キロ超の天売島(てうりとう)と焼尻島が並びます。天売は有数の海鳥群生地、焼尻はオンコの原生林が認められ、日本最北の国定公園に指定されました。

所在地

北海道苫前郡羽幌町大字焼尻

観光スポット

はぼろバラ園はぼろバラえん

北方系のバラを中心に、稀少品種を含む約300種2000株が咲き誇ります。自生種であるハマナスなどの耐寒品種が海からの風を防ぎ、オールドローズやイングリッシュローズなどの多彩なバラを観賞できます。

所在地

北海道苫前郡羽幌町北5条1丁目

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