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【表敬訪問】秋田県横手市「鳥の海」が完成

作品公開
2025年1月28日

秋田県横手市が舞台の海ノ民話アニメーション「鳥の海」が完成し、一般社団法人日本昔ばなし協会 代表理事・「海ノ民話のまちプロジェクト」アニメ監督の沼田心之介が髙橋市長を表敬訪問して、アニメーションが披露されました。

(開催日時)
2025年1月24日(金)12時50分~13時20分
(会場)
横手市役所本庁舎3階応接室

当日は、「海ノ民話のまち」認定証・完成アニメパッケージ贈呈、海ノ民話アニメーション上映、今後の上映会・フィールドワークなどについてのフリートークが行われ、今後の地域における活用に期待が高まりました。

秋田県横手市の海ノ民話アニメーション「鳥の海」はこんなお話▼
かつて横手盆地は広大な湖でした。ある日、山を越えて横手にやってきた明永長者(みょうえいちょうじゃ)と明保長者(みょうほちょうじゃ)の兄弟。明保長者は体調を崩し、村娘のお世話になります。弟がすっかり元気になると、兄弟はとんでもないことを考えはじめました。広い湖の水をすべて海へ流して、そこを大きな平野にしようというのです。この兄弟はいったい何者なのでしょうか。そして、本当にそんなことができるのでしょうか……

<髙橋市長コメント>
このお話を取り上げていただきありがとうございます。非常に分かりやすく印象に残りやすいお話でした。
干拓開拓の歴史で雄物川は海につながっていてかつては物資に困ったら海を通して船を使い雄物川を使って運んでいたと思います。「鳥の海」に出てくる明永明保兄弟は、奥州藤原清原氏の先祖にあたります。清原氏は天武天皇の大海人皇子を従えました。まさに海の力を利用する子孫がここに開拓に来ています。内陸部の開拓は塩が大量に必要で海とつながっていないと今の横手はないと思います。海の話にまつわる話では横手を取り上げるべきだと思うし、日本の稲作文化の成り立ちの過程がつまっているのが横手なので取り上げていただき感謝しています。
先人たちの苦労や涙ぐましい努力で今のような豊かさがあるので、そういう事を思い起こしてもらえるように子供たちにも興味関心を持ってもらいたいです。アニメーションなので印象にもすごく残ると思うので、この「鳥の海」のお話を深く探るとどんな歴史や結びつきになるのか、探求してもらえるとより深く横手に愛情を注げるようになってきます。
本当に良い作品を作ってくれましたし事業そのものにも敬意を表したいです。教育現場はもちろんですが市民の方々にも見ていただけるように活用していきたいです。

海ノ民話アニメーション「鳥の海」

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