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【表敬訪問】長野県塩尻市「善知鳥峠」が完成

作品公開
2024年1月26日

長野県塩尻市が舞台の海ノ民話アニメーション「善知鳥峠」が完成し、一般社団法人日本昔ばなし協会 代表理事・「海ノ民話のまちプロジェクト」アニメ監督の沼田心之介が百瀬敬市長を表敬訪問し、アニメーションが披露されました。

(日時)
2024年1月26日(金)14時15分~15時30分
(会場)
両小野中学校 体育館

当日は、「海ノ民話のまち」認定証・完成アニメDVD贈呈、海ノ民話アニメーション上映のほか、アニメをまちづくりに活かす方法について学生たちがグループワークで考え、発表。今後の地域における活用に期待が高まりました。

長野県塩尻市の海ノ民話アニメーション「善知鳥峠」はこんなお話▼
めずらしい海鳥の善知鳥(うとう)の巣を見つけた陸奥(むつ=今の東北地方の一部)の国の猟師(りょうし)である弥七(やしち)は、親鳥の声をまねてひな鳥をおびき寄せ、つかまえた。昔は善知鳥を主君におくったり神前にそなえる風習があり、弥七はひな鳥を主君におくるために都へ旅立った。親鳥は悲しんで鳴きながら空を飛び回り、ついてきた。東山道を進み、信濃(しなの=今の長野県)へ入ったころには秋も過ぎて冬になっていたので、親鳥はすっかりつかれきって力つきてしまった。雪の上で善知鳥を見つけた里人は……

<百瀬敬市長のコメント>
沼田監督をはじめ、柴田様、海ノ民話のまちプロジェクトの関係者の皆様に感謝を申し上げます。​海がない塩尻市において、海という名前が付いた認定は初めてのことです。この認定を受けたことを街づくりにしっかりと活かしていきたいと思います。
切なくもあるアニメーションではあるが、とても感動いたしました。​アニメにあった、鳥も人間も変わらぬ愛情という言葉にはぐっときました。​また、山と海との関係も描かれておりましたが、塩尻市は日本海側と太平洋側に分かれる水の起点となる場所です。私たちがちゃんと自然を守って上流から綺麗にし、環境を良くしていかないと海も汚れます。つまり、海に対する愛情を持つということが大切です。
​アニメーションを見て、生徒の皆さんが考えてくれた活用方法のアイデアをたくさん挙げてもらいました。これから絞って形にしていかなければなりません。そして、形にするのは私共市役所の仕事でもあります。形にするための支援をしていき、善知鳥峠を活かした街づくりを進めていくことをお約束したいと思っております。​アニメーションを通じて皆さんが善知鳥峠というもの、そして塩尻市に愛情をもって後世に伝え、未来に繋いでいってもらえれば、市としてこんなに嬉しいことはありません。
これからも、「善知鳥峠」を愛して街づくりをしていきましょう。

海ノ民話アニメーション「善知鳥峠」

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