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宮崎県高鍋町で「直五郎さんの潜水機」の上映会を実施

活用イベント
2025年2月27日

一般社団法人日本昔ばなし協会は2025年2月20日(木)、宮崎県高鍋町に伝わる民話を題材にした海ノ民話アニメーション「直五郎さんの潜水機」の上映会を高鍋町立高鍋西小学校で実施しました。

「直五郎さんの潜水機」は、好奇心旺盛で発想豊かな直五郎さんが、海岸沖で沈んだ外国の船の財宝を引き上げようと潜水装置を考案し、村人と一緒に実験するというストーリー。

上映会には、高鍋西小学校に通う児童ら約80名が参加。上映会冒頭、進行役から「“海”と聞いてイメージするものは?」との問いかけに次々と元気に答えてくれた児童たち。自分たちが住んでいる高鍋町に伝わる民話が初めてアニメーションになったことを聞くと、全員で拍手をして喜びました。 “直五郎さん”の名前にあまり馴染みのない児童たちでしたが、アニメが上映されると声を出して笑ったり、展開を瞬きせずに見ていたりと、各々アニメ鑑賞を楽しみました。

アニメ登場人物の“直五郎さん”が実在していた?! 

高鍋町社会教育課の濱脇大樹さんからは大変興味深いお話がありました。現存する町の歴史の中には「直五郎」という名前の人物が2人出てくるそうです。資料によると一人は「奥村直五郎さん」で、潜水の実験をした池から約100メートルくらいの所に住んでいた人です。もう一人は「柿原直五郎さん」という人で池から約30メートルくらいの所に住んでいたそうです。では、この民話に登場した直五郎さんはどっちなのか・・・と言うと、情報がこれだけしかなくこの二人のどちらか、またはそれ以外の人なのかは正直分からないそうです。サプライズ情報の発表に児童たちは目を輝かせましたが、あと一歩のところとなりました。
続けて濱脇さんは民話に出てきた直五郎さんについて、海底のお宝を引き上げるという目的のために思いついたアイデアを周りの人たちと協力して行ったこと。結果は失敗に終わったものの“油紙を被って海底まで潜ることは難しかった”という事実にふれ、実験をしなければ分からなかったことだと話しました。そのうえで「失敗をするとその分勉強になるので、次に成功する可能性を上げることができます。“失敗は怖い、恥ずかしい”というイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。みなさんも直五郎さんのように、失敗を恐れず勉強になるんだ!と信じていろいろなことに挑戦してみましょう。」とアニメからの教訓、メッセージを改めて伝えました。

他市町村の民話アニメを視聴・海ノ民話インフルエンサーに!

学校からのリクエストを受け、宮崎エリアで2年前に制作した海ノ民話アニメ「琴姫の松」を“海の学び”として上映しました。「琴姫の松」は延岡市の海ノ民話で、地震・津波災害の怖さやその教訓を継承する内容です。地震が発生した際、海に面する高鍋町でも同様に津波被害が想定され、対策や備えを常日頃から意識しておくことが重要なため、“災害の怖さを知る教材”として今回盛り込むことが決まりました。子供たちは先ほどとは違う真剣な表情でアニメを視聴しました。
これに合わせ、事務局から「海ノ民話のまちプロジェクト」のお知らせチラシを配付。プロジェクトの内容はもちろん、みんなに民話の“語り部・情報発信者”になってほしいことから、「日本各地のたくさんの海ノ民話も見て、海のことを学んでください。」と呼びかけました。

参加者の声

上映会実施後、学級にて児童の感想を集約しました。(以下、一部抜粋)
・「今日は海ノ民話のお話をしてくださりありがとうございました。直五郎さんが深い海の中にどうやって潜るのかを考えてするところがすごいと思いました。」
・「長い時間、水の中に潜る方法をあきらめずに考えたり、一番最初の空を飛ぼうとしていたことも、できなさそうなことでもチャレンジする直五郎さんはとてもすてきだなと思いました。」
・「直五郎さんが何でもチャレンジしているところがすごいと思いました。海は楽しい場所だけど怖いことがあることも知りました。宮崎のお話がアニメで見られてうれしかったです。また他のアニメが見たいです。」
・「昔も、直五郎さんのようないろいろなことを考えて、実験する人がいたと知って驚きました。」
・「私も無理だな、あきらめようとしないで、いろんなことに挑戦しようと思いました。」
・「直五郎さんがみんなのために潜水機を作ろうとしていたところがすごいなと思いました。」
・「直五郎さんの実験場所が今はお店だと知って驚きました。」
・「海はとても危ないんだなと思いました。」
・「失敗しても笑顔で許してくれるまちの人たちがやさしいと思いました。」
・「“失敗は成功のもと”だと思いました。直五郎さんがお宝をとろうといろいろ考えてすごいと思いました。また見たいし家族にも伝えたいです。」
・「昔の話をアニメにしようと考えた人はすごいと思いました。今日見た話もおもしろかったけど、ほかの話も見てみたいです。」
・「海が危険だったり、失敗はいいことだったり、勇気が必要だったり、まちのみんながやさしいことなどたくさん知れたのでおもしろかったです。海プロジェクトさんと監督さんや皆さん方ありがとうございました。勉強になりました。」

海ノ民話アニメーション「直五郎さんの潜水機」

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