泡

日本財団海と日本海のまちプロジェクト

今こそ伝えたい海の民話アニメーション

海ノ民話アニメーション84

もえていたおだいしさん

燃えていたお大師さん

徳島県( とくしまけん ) 美波町 ( みなみちょう )

(YouTubeは12月18日に公開)

  • 四国エリア
  • 2024年度
  • 漁・航海への安全
  • 神様・仏様
  • 城井文
弘法大師の石像が
自らを燃やして
遭難した漁師の命を救う
  • 四国エリア
  • 2024年度
  • 漁・航海への安全
  • 神様・仏様
  • 城井文

こんなお話...

海部の下灘の漁師がひとりで夕暮れの海に出ていると、急に海が荒れはじめ、あっという間に波にさらわれて流されてしまいます。「なむだいしへんじょうこんごう……」漁師は、弘法大師に一心に祈りました。 ふと顔をあげると波の間にかすかに赤い火のようなものが見えました。漁師は決死の覚悟で嵐の海を泳ぎ、荒磯の上で火が燃えている岸にたどり着きます。 しばらくすると夜が明け、風雨もおさまった頃に目覚めると、赤々と燃えていたはずの火はなく、小さな石仏が転がっていました。よく見るとその石仏の顔は……

学びのポイント

このお話は、おだやかな海も天候が変わると、命の危険が迫るほどの荒々しいものに変わる、ということを伝えています。漁師は欲をかいたことで、危うく命をおとすところでした。油断は禁物だということも教えています。また、お大師さんのふしぎな力で命を救われるお話からは、危険と隣り合わせの漁師の中に、神や仏の存在を信じ、大切にうやまう者たちがいたことが分かります。「何事にもマジメに向き合うことが良い結果を引きよせる」という、因果応報の教えを今に伝えてくれています。

制作チーム

語り 四宮豪、冨田泰代
脚本 並木さとし
キャラクターデザイン・絵コンテ・演出 城井文
企画・製作 日本財団「海と日本プロジェクト」、
一般社団法人日本昔ばなし協会
作画・美術・背景・色彩設計・撮影 城井文
制作進行 沼田友之介
音響監督 沼田心之介
音楽 STARBASE
録音 宮坂保彦
音響効果 中井雄介
録音・編集スタジオ ピーターパンスタジオ
音響制作 ピーターパン・クリエイション
編集 中葉由美子(岡安プロモーション)
制作デスク 雄谷将仁、河野創太
アニメ制作プロデューサー 沼田友之介

ゼネラルプロデューサー 沼田かずみ
プロジェクト監修 波房克典
PR 阪口あき子、吉田さおり、柴田熊至、高田奨、庄司繭子
監督/プロデューサー 沼田心之介
アニメーション制作 トマソン
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「海ノ民話アニメーション(動画・画像)」の教育・
まちづくり等へのご利用について

海ノ民話
ふるさと紹介

徳島県 ( とくしまけん ) 美波町( みなみちょう )

徳島県の南東部に位置する、太平洋に面したまち。黒潮が流れる良好な漁場を有し、古くから漁業で栄えた。日本でもっとも雨が降る地域でもあり、年間降雨量は約3000ミリ。沿岸平均気温は約16℃と冬も温暖で、海岸部や離島には亜熱帯植物が分布している。

海のエピソード

  • 白砂の浜が延長1km続く田井ノ浜海水浴場は、西日本屈指の水質を誇り、海岸線から昇る日の出は西日本で2番目に美しいと言われている
  • 毎年平均70頭のアカウミガメが産卵のために大浜海岸に上陸する。ウミガメが主人公と深くかかわるNHK連続テレビ小説「ウェルかめ」の舞台にもなった
  • 標高52mの岩山が波に浸食されて直径30mもの大穴が開いた「恵比須洞(えびすどう)」や、波が来ると10数mも海水を噴き上げる「潮吹き岩」といった珍しい岩がある

民話スポット

お水大師おみずたいし

弘法大師が民衆のために祈願した際、山から金色の龍が現れ、岩の間から水が湧き出たとの伝説が残る寺。石の弘法大師像をまつっています。崖崩れにより1954(昭和29)年に現在地に移転しましたが、今も水が湧き出ており、霊水として参拝者が訪れます。

所在地

徳島県海部郡美波町阿部 県道26号線沿い

観光スポット

田井ノ浜海水浴場たいのはまかいすいよくじょう

西日本でも屈指の水質を誇る、長さ約1㎞にわたる白砂の海水浴場。遠浅で波も穏やかなため、毎年大勢の家族連れでにぎわう。毎年7~8月の海水浴シーズンのみ、列車を降りて3歩で海水浴場に着く臨時駅「田井ノ浜駅」が目の前に開設される。

所在地

徳島県海部郡美波町田井 田井ノ浜海水浴場

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