泡

日本財団海と日本海のまちプロジェクト

今こそ伝えたい海の民話アニメーション

海ノ民話アニメーション73

かんばらかんのんどういしだんのものがたり

鎌原観音堂石段のものがたり

群馬県( ぐんまけん ) 嬬恋村 ( つまごいむら )

  • 関東エリア
  • 2024年度
  • 災害への備え
  • 土地の特徴
  • 海・湖・川のつながり
  • ススキダトシオ
浅間山の大噴火で大きな被害を受けた村人たちが
悲しみを乗り越えて村を立て直した
  • 関東エリア
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こんなお話...

浅間山は大昔から噴火を繰り返している活火山です。天明三年、大噴火を起こした浅間山から、黒煙とともに大量の土石なだれが流れ下り、麓にある鎌原村を飲みこみました。多くの村人が土石なだれの犠牲となり、助かったのは高台にある鎌原観音堂に駆け上るなどした人々だけでした。大量の土砂は、沿岸の家や田畑を飲み込んだほか、河川の氾濫を引き起こし、浅間山から遠く離れた下流地域にも大きな被害をもたらしました。その後、近隣の村の有力者たちが復興に立ち上がり……

学びのポイント

江戸時代に起きた浅間山大噴火で被害を受けた人は、何万人にも及ぶと言われています。お話に出てくる鎌原観音堂の石段は、今は15段しかありませんが、昔は全部で50段ありました。噴火で発生した土石なだれで、残りの35段は地面に埋まったことが分かっていて、実際に起きた悲劇を今に伝えています。この土砂は、吾妻川、利根川、江戸川を流れ下り、遠く太平洋沖や東京湾まで流れつきました。今でも嬬恋村では、この災害と復興の教訓を未来へ語りつぐ取り組みを行っています。

制作チーム

語り 四宮豪、冨田泰代
脚本 神尾香菜子
キャラクターデザイン・絵コンテ・演出 ススキダトシオ
企画・製作 日本財団「海と日本プロジェクト」、
一般社団法人日本昔ばなし協会
作画 ススキダトシオ
美術・背景・色彩設計 日野香諸里 
撮影 谷口英男
制作進行 雄谷将仁
音響監督 沼田心之介
音楽 STARBASE
録音 宮坂保彦
音響効果 中井雄介
録音・編集スタジオ ピーターパンスタジオ
音響制作 ピーターパン・クリエイション
編集 中葉由美子(岡安プロモーション)
制作デスク 雄谷将仁、河野創太
アニメ制作プロデューサー 沼田友之介

ゼネラルプロデューサー 沼田かずみ
プロジェクト監修 波房克典
PR 阪口あき子、吉田さおり、柴田熊至、高田奨、庄司繭子
監督/プロデューサー 沼田心之介
アニメーション制作 トマソン
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まちづくり等へのご利用について

海ノ民話
ふるさと紹介

群馬県 ( ぐんまけん ) 嬬恋村( つまごいむら )

群馬県の西北部に位置し、西・南・北の三方を長野県に接しています。浅間山・四阿山・白根山といった標高2000m級の山々が東を除く3方向を屏風のように囲っており、平均気温8℃前後と夏でも涼しいことで知られています。その気候条件を活かした高原野菜の栽培が盛んで、夏秋キャベツの生産量は日本一を誇ります。

民話スポット

鎌原観音堂かんばらかんのんどう

観音菩薩をまつるお堂で、現在の建物は1713(正徳3)年に建てられました。1783(天明3)年に発生した浅間⼭噴火による土石なだれで旧鎌原村が壊滅的な被害を受けた際、村落でこのお堂だけが残ったとされています。「天明三年浅間やけ遺跡」の名称で県の史跡に指定されており、生き残った村人の子孫たちによって現在も大切に管理されています。

所在地

群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原

観光スポット

愛妻の丘あいさいのおか

村特産のキャベツ畑と浅間山、田代湖を一望できる小高い丘。嬬恋村の地名の由来となったヤマトタケルの伝説にちなんで「愛妻の丘」と名付けられました。「愛妻家の聖地」として知られており、毎年秋には夫が妻への愛を宣言する「キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ」イベントが実施されています。

所在地

嬬恋村田代(パノラマライン沿い)

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