泡

日本財団海と日本海のまちプロジェクト

今こそ伝えたい海の民話アニメーション

海ノ民話アニメーション58

しこぶちさん

滋賀県( しがけん ) 高島市 ( たかしまし )

  • 近畿エリア
  • 2023年度
  • 地名等の由来
  • 海・湖・川のつながり
  • 河童
  • 城井文
川を通るいかだに悪さをした河童を
いかだ師のしこぶちさんがこらしめ、
航行の安全を守った
  • 近畿エリア
  • 2023年度
  • 地名等の由来
  • 海・湖・川のつながり
  • 河童
  • 城井文

こんなお話...

いかだ師のしこぶちさんが、小さな息子をいかだに乗せて川を下っていると、岩に当たって立ち往生してしまった。ふと見ると、河童(かっぱ)の川太郎(かわたろう)が息子を川底に引き入れようとしていたので、しこぶちさんはこの河童をこらしめた。川太郎が謝ったので、しこぶちさんは許し、再び川を下っていったが、また現れてじゃまをした。しこぶちさんはおこって川太郎を打ちのめそうとしたが、息子にたのみこまれて許すことにして……

学びのポイント

滋賀県高島市の安曇川(あどがわ)上流周辺の「しこぶち信仰(しんこう)」は、平成27年度に日本遺産(いさん)「琵琶湖(びわこ)とその水辺景観」の構成文化財のひとつにみとめられています。古くからこのあたりでは、山々の木材を、雪解け水などの安曇川の流れを使った「いかだ流し」という方法で奈良や京の都へ運んでいました。また、いかだ乗りたちを危険から守る神様として「しこぶちさん」を大切にまつりました。安曇川の水は琵琶湖に注がれ、瀬田川(せたがわ)から宇治川(うじがわ)や淀川(よどがわ)を経て大阪湾(わん)へと流れています。木材を運ぶ川を通じて、林業をなりわいとする山と海とのつながりが、山村のくらしを支えてきました。

制作チーム

語り 四宮豪、冨田泰代
脚本 神尾香菜子
キャラクターデザイン・絵コンテ・演出 城井文
企画・製作 日本財団「海と日本プロジェクト」、
一般社団法人日本昔ばなし協会
作画・美術・背景・色彩設計・撮影 城井文
制作進行 沼田友之介
音響監督 沼田心之介
音楽 STARBASE
録音 宮坂保彦
音響効果 中井雄介
録音・編集スタジオ ピーターパンスタジオ
音響制作 ピーターパン・クリエイション
編集 中葉由美子(岡安プロモーション)
制作デスク 雄谷将仁、河野創太
アニメ制作プロデューサー 沼田友之介

ゼネラルプロデューサー 沼田かずみ
プロジェクト監修 波房克典(ワールドエッグス)
PR 阪口あき子、柴田熊至(ワールドエッグス)、岸田結花(みなとカンパニー)
監督/プロデューサー 沼田心之介
アニメーション制作 トマソン
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海ノ民話
ふるさと紹介

滋賀県 ( しがけん ) 高島市( たかしまし )

滋賀県の北西部に位置し、東は琵琶湖、西は京都府、北は福井県に接しています。古くから農林水産業や畜産業などの1次産業が盛んで、製造業では竹製の扇骨や高島ちぢみをはじめとする綿織物が有名。近江商人の中でも、東北で活躍した「高島商人」を輩出した土地です。

海のエピソード

  • 若狭湾と京の都を結ぶ若狭街道(塩漬けされた鯖を運搬する街道であったことから鯖街道とも呼ばれる)のルート上にあり、交通の拠点である港町や宿場町として栄えてきた

民話スポット

金山淵かなやまぶち

民話の中で、しこぶちさんと河童が出会ったと伝わる場所のひとつ。前の河原の林あたりがシコブチ平と呼ばれ、かつて社があったと伝わります。川が大きく曲がった淵を、滋賀県道・京都府道781号線麻生古屋梅ノ木線にある、針畑大橋上から見ることができます。

所在地

滋賀県大津市葛川梅ノ木町(高島市の安曇川と針畑川の合流地点から約1.5キロ上流)

観光スポット

メタセコイア並木メタセコイアなみき

マキノピックランドからマキノ高原へ続く道路沿いに、約500本のメタセコイアが2.4キロにわたって植えられています。 春の芽吹き・新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の裸樹・雪花と、四季折々に美しい景観は野坂山地の山々の遠景とも調和し、訪れる人を魅了します。

所在地

滋賀県高島市マキノ町蛭口~牧野

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