泡

日本財団海と日本海のまちプロジェクト

今こそ伝えたい海の民話アニメーション

海ノ民話アニメーション50

せんじゅおおはしとおおがめ

千住大橋と大亀

東京都( とうきょうと ) 足立区 ( あだちく )

  • 関東エリア
  • 2023年度
  • 漁・航海への安全
  • 地名等の由来
  • 海・湖・川のつながり
  • 鈴木愛
大亀がすむといわれた墨田川に、
工夫して工事を進めて
千住大橋がかけられた
  • 関東エリア
  • 2023年度
  • 漁・航海への安全
  • 地名等の由来
  • 海・湖・川のつながり
  • 鈴木愛

こんなお話...

江戸時代のはじめ、大変な暴れ川だった隅田川(すみだがわ)に橋をかけるように、土木工事の名人が任命された。川には主といわれる大亀(おおがめ)がすんでいて、その住みかがちょうど橋をかける付近の川底にあったので、くいを打ちこむのがうまくいかなかった。そこで、その場所をさけてみたところ、さほどの苦労もなく打ちこむことができた。ずらした分だけ橋脚(きょうきゃく)のはばが広くなって、見た目に不ぞろいになったものの、千住大橋が完成した。その後も、たまに舟(ふね)が橋の下でひっくり返ると「大亀様がおこってそうした」などといわれたが……

学びのポイント

東京都の荒川区と足立区の区境となる千住大橋付近は、うめ立てられる前は船の往来も多く、今よりずっと海を身近に感じられる場所でした。かつて隅田川は洪水(こうずい)を引き起こす暴れ川であり、潮の満ち引きによる干満差(かんまんさ)で、橋付近の川の流れにうずができることもありました。そのため、橋の下は航行の難所とおそれられてきました。川と海の地理的な関わりを知ることで、水害の危険を正しく理解するとともに、水難事故防止への意識を高めていくことが必要だといえます。

制作チーム

語り 四宮豪、冨田泰代
脚本 神尾香菜子
キャラクターデザイン・絵コンテ・演出 鈴木愛
企画・製作 日本財団「海と日本プロジェクト」、
一般社団法人日本昔ばなし協会
美術・色彩設計 鈴木愛
作画 鈴木欽一郎
背景 ルル・ダミアン
撮影 藤井正和
制作進行 佐々木京子
制作協力 リバティアニメーションスタジオ
音響監督 沼田心之介
音楽 STARBASE
録音 宮坂保彦
音響効果 中井雄介
録音・編集スタジオ ピーターパンスタジオ
音響制作 ピーターパン・クリエイション
編集 中葉由美子(岡安プロモーション)
制作デスク 雄谷将仁、河野創太
アニメ制作プロデューサー 沼田友之介

ゼネラルプロデューサー 沼田かずみ
プロジェクト監修 波房克典(ワールドエッグス)
PR 阪口あき子、柴田熊至(ワールドエッグス)、岸田結花(みなとカンパニー)
監督/プロデューサー 沼田心之介
アニメーション制作 トマソン
もっと見る

海ノ民話
ふるさと紹介

東京都 ( とうきょうと ) 足立区( あだちく )

東京23区の最北端に位置する足立区はその昔、海辺に接していた低湿地帯の一部でした。葦がたくさん生えていたので「葦立ち→足立」になったという説があります。今も川が多く、荒川(放水路)が区を2つの分断しているほか、四方を川に囲まれています。

海のエピソード

  • 徳川家康が江戸に入った後、隅田川に初めて架けた橋が千住大橋。それ以前は渡し船で隅田川を渡っていたが、千住大橋完成後は奥州街道など複数の街道が橋を渡るルートに改められた。江戸の北の玄関口であり、松尾芭蕉の「奥の細道」旅立ちの地としても知られる

民話スポット

千住大橋せんじゅおおはし

徳川家康の命をうけた伊奈忠次(いなただつぐ)が指揮を執り、文禄3(1593)年に完成。完成当初は単に「大橋」と呼ばれました。その後何度も架け替えられ、昭和2(1927)年に現在の鉄橋が完成。その後昭和48(1973)年に上り専用橋が増設されました。

所在地

東京都足立区千住橋戸町

観光スポット

ギャラクシティ

子どもたちが遊びながら学べる体験型複合施設。日本最大級のネット遊具や高さ7.5mの本格的クライミング施設、23区最大のプラネタリウムなど盛りだくさん。工作などの楽しいイベントも毎日開催されています。

所在地

東京都足立区栗原1-3-1

ほかのアニメーションを見る

PICK UP