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東京都足立区で「千住大橋と大亀」の上映会を実施

活用イベント
2024年2月15日

一般社団法人日本昔ばなし協会は2024年2月4日(日)、東京都足立区に伝わる民話を題材にした海ノ民話アニメーション「千住大橋と大亀」の上映会を同区にある体験型複合施設「ギャラクシティ」で実施しました。

「千住大橋と大亀」は、隅田川に初めて橋を架けた時のお話。江戸のまちづくりを進めていた徳川家康は、「荒川」とおそれられていた隅田川に初めて橋を架けるため、土木や治水に詳しい家臣・伊奈忠次に工事を命じました。ところが、いくら川底に杭を打ち込もうとしても、まったく入っていかない場所があります。大工の親方は打ち込む場所を変えるよう指示し、「大亀さまの話は本当だったんだなあ」とつぶやきました。親方が言う「大亀さま」とは……?というお話。

この日は地元の小学生約90人がプラネタリウムの大スクリーンで「千住大橋と大亀」の海ノ民話アニメを視聴。上映後、足立区郷土博物館の学芸員に民話の内容と足立区の歴史について解説いただき、民話が伝える水害の危険について理解を深めました。

続いて、お茶の水大学サイエンス&エデュケーションセンターの里浩彰先生による映像授業を行い、川が氾濫する仕組みや、河口付近(汽水域)にすんで川と海を行き来する生き物についてご説明いただきました。授業を受けた子どもたちからは「理科の授業では分かりづらかった川の仕組みが、今回の映像では分かりやすかった」「川と海を行き来するカニの赤ちゃんの姿を初めて知った」との声が聞かれました。

海ノ民話アニメーション「千住大橋と大亀」

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