泡

日本財団海と日本海のまちプロジェクト

今こそ伝えたい海の民話アニメーション

海ノ民話アニメーション38

このしろばあさん

徳島県( とくしまけん ) 松茂町 ( まつしげちょう )

  • 四国エリア
  • 2022年度
  • 海への畏敬・感謝
  • 神様・仏様
  • 老婆
  • 小原秀一
「このしろ返せ」と
漁師をおそう老婆を、
供養塔を建ててなぐさめる
  • 四国エリア
  • 2022年度
  • 海への畏敬・感謝
  • 神様・仏様
  • 老婆
  • 小原秀一

こんなお話...

おだやかな漁村で、漁師たちは豊かな海のめぐみに感謝しながらくらしていた。ある日、たくさんとれたこのしろを食べながら浜辺(はまべ)で酒を飲んでいると、「このしろほしやぁ」「このしろ返せ」と言いながら、おそろしい顔でこのしろをねだる老婆(ろうば)が現れた。漁師たちは神様にいのり、のちに、なくなった命をなぐさめる供養塔(くようとう)を建てて……

学びのポイント

徳島県の松茂町では、海苔(のり)を育てたり、ちりめんじゃこの漁が主流で、現在は「このしろ」はほとんどとれていませんが、広大なうめ立て地には渡し船(わたしぶね)の文化が残っています。広大な平地を生かした徳島空港の存在により、飛行機が飛び交う空など、うめ立て地特有の様々な景観を見ると、海と川と大地のつながりが、産業を通じて密接に関わっていることがわかります。

制作チーム

語り 四宮豪、冨田泰代
キャラクターデザイン・絵コンテ・演出 小原秀一
企画・製作 日本財団「海と日本プロジェクト」、
一般社団法人日本昔ばなし協会
文芸・作画・美術・背景・色彩設計 小原秀一
撮影・制作進行 伊勢智寿美
制作協力 リバティアニメーションスタジオ
音響監督 沼田心之介
音楽 ワールドコア
録音 宮坂保彦
音響効果 中井雄介
録音・編集スタジオ ピーターパンスタジオ
音響制作 ピーターパン・クリエイション
ラインプロデューサー 沼田友之介
制作デスク 雄谷将仁、河野創太
編集 中葉由美子(岡安プロモーション)

ゼネラルプロデューサー 沼田かずみ
プロジェクト監修 柴田熊至(WORLD EGGS)
監督/プロデューサー 沼田心之介
アニメーション制作 トマソン
もっと見る

海ノ民話
ふるさと紹介

徳島県 ( とくしまけん ) 松茂町( まつしげちょう )

徳島県の東部で徳島市、鳴門市、北島町に囲まれ、東側は海に面しています。典型的な瀬戸内気候に属し、温暖少雨。徳島空港と、京阪神に接続する高速バスのターミナルがある、空と陸の玄関口。

海のエピソード

  • 町の東部域の多くは、江戸時代の干拓によって新田開発された農業地帯で、江戸~明治には藍染めの原料である「すくも」を全国に販売した藍商人がいた
  • 吉野川が紀伊水道に注ぐ河口の三角州として形成された長原地区は、漁師まちとして発展し、獲れたて鮮魚を販売するイベントなども実施

民話スポット

このしろばあさんの供養塔このしろばあさんのくようとう

「このしろ返せ」と漁師をおそう老婆に、供養塔を建てて霊をなぐさめたという民話に関連して、「松茂町誌」によれば、松茂町豊久にある「光明真言百万遍奉唱供養塔」が、それであるとされています。

所在地

徳島県板野郡松茂町豊久

観光スポット

松茂町歴史民俗資料館・人形浄瑠璃芝居資料館まつしげちょうれきしみんぞくしりょうかん・にんぎょうじょうるりしばいしりょうかん

「水とたたかう松茂の人々」と「人形浄瑠璃芝居」をキーワードに、松茂町の歴史・民俗と阿波の民衆が愛した人形浄瑠璃芝居を学ぶことができる資料館。 毎月2日曜日、松茂町を拠点に活動する人形座「ふれあい座」が定期公演を行っています。

所在地

徳島県板野郡松茂町広島字四番越11番地1

ほかのアニメーションを見る

PICK UP