泡

日本財団海と日本海のまちプロジェクト

今こそ伝えたい海の民話アニメーション

海ノ民話アニメーション89

おやこくじらのべんてんさままいり

親子くじらの弁天さま参り

佐賀県( さがけん ) 唐津市 ( からつし )

(YouTubeは12月04日に公開)

  • 九州・沖縄エリア
  • 2024年度
  • 水産資源保護
  • 海への畏敬・感謝
  • クジラ
  • 鈴木愛
くじら捕りの名人の夢に
これから神社におまいりに行くという
くじらの親子があらわれた
  • 九州・沖縄エリア
  • 2024年度
  • 水産資源保護
  • 海への畏敬・感謝
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  • 鈴木愛

こんなお話...

江戸時代の終わり、玄界灘を通る鯨を捕る呼子の鯨組はたいそう活気がありました。その中でも、最も腕の立つ鯨捕りは「羽差(はざし)」と呼ばれ、鯨に乗り移ってとどめをさす銛打ちの名人でした。 ある日、羽差の常七の枕元に一頭の鯨が現れて「今から子鯨の七日のお礼に弁天様に参ります。お参りが済むまでは見逃してください」と常七に頼みました。 目覚めた常七は、急いで浜に出てみました。すると浜で夢に出てきた鯨そっくりの親子鯨が射止められていたのです。 常七は、気の毒なことをしたと思い、とぼとぼと家路につくとそこには……

学びのポイント

民話の舞台である唐津市呼子町では、江戸時代、鯨漁が盛んに行われていました。漁師の間では、鯨は愛情深い生き物とされており、漁の対象であると同時に敬うべき存在でした。鯨は必ず、極楽があると言われる西を向いて死ぬと言われていました。このお話は、鯨がもたらす大きな富に感謝すると同時に、神が宿っていると考えられていた鯨を人間が生きるためにとることへのおそれ、とまどいも描いています。当時の人々の素直な心と、自然そのものへの恐れや敬いの気持ちを伝えています。

制作チーム

語り 四宮豪、冨田泰代
脚本 狭山太郎
キャラクターデザイン・絵コンテ・演出 鈴木愛
企画・製作 日本財団「海と日本プロジェクト」、
一般社団法人日本昔ばなし協会
美術・色彩設計 鈴木愛
作画・背景・撮影 加藤道帆、磯貝真菜、渡邊ゆかり
制作進行 伊勢智寿美
制作協力 リバティアニメーションスタジオ
音響監督 沼田心之介
音楽 STARBASE
録音 宮坂保彦
音響効果 中井雄介
録音・編集スタジオ ピーターパンスタジオ
音響制作 ピーターパン・クリエイション
編集 中葉由美子(岡安プロモーション)
制作デスク 雄谷将仁、河野創太
アニメ制作プロデューサー 沼田友之介

ゼネラルプロデューサー 沼田かずみ
プロジェクト監修 波房克典
PR 阪口あき子、吉田さおり、柴田熊至、高田奨、庄司繭子
監督/プロデューサー 沼田心之介
アニメーション制作 トマソン
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まちづくり等へのご利用について

海ノ民話
ふるさと紹介

佐賀県 ( さがけん ) 唐津市( からつし )

佐賀県北西部に位置する唐津市は、玄界灘と脊振山系の深い緑に囲まれた自然豊かなまち。沿岸部には国の特別名勝「虹の松原」に代表される美しい海岸が広がり、内陸部には優良な農地が広がります。唐津焼や唐津くんちなど、文化や伝統も数多く残っています。

海のエピソード

  • 古来から大陸との交流が盛んで、朝鮮半島や中国大陸から様々な文化を取り入れ、全国へ伝えていた
  • 中国の歴史書「魏志倭人伝」に記述がある「末盧(まつら/まつろ)国」は現在の唐津市周辺だと考えられている
  • 唐津市北部に位置する呼子町は、江戸から昭和初期にかけて捕鯨のまちとして栄えた

民話スポット

鯨組主中尾家屋敷くじらくみぬしなかおけやしき

江戸時代中期から明治の初めにかけて、8代170年にわたり鯨組(くじらぐみ=当時の捕鯨会社)を経営し、巨万の富を築いた中尾家の屋敷。佐賀県の重要文化財に指定されており、捕鯨の貴重な資料を展示する施設として一般公開されています。

所在地

佐賀県唐津市呼子町呼子3750番地3

観光スポット

呼子朝市よぶこあさいち

呼子港そば、松浦町商店街にある約200mの「朝市通り」で、元日を除く毎日開かれる朝市。とれたての水産物・農産物などを販売する露店が並び、地元客と観光客でにぎわいます。捕鯨で栄えた江戸時代、鯨肉や鮮魚と農作物を物々交換したのが発祥とされます。

所在地

佐賀県唐津市呼子町呼子

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