泡

日本財団海と日本海のまちプロジェクト

今こそ伝えたい海の民話アニメーション

海ノ民話アニメーション51

くじらみこし

鯨神輿

富山県( とやまけん ) 射水市 ( いみずし )

  • 中部エリア
  • 2023年度
  • 海への畏敬・感謝
  • 地名等の由来
  • クジラ
  • 矢澤範生
海の底で八百年生きてきた
大きな鯨(くじら)を引きあげて、
村人がめぐみを分け合った
  • 中部エリア
  • 2023年度
  • 海への畏敬・感謝
  • 地名等の由来
  • クジラ
  • 矢澤範生

こんなお話...

海老江(えびえ)に住む彦兵衛(ひこべえ)という船頭が、ある夜、夢の中で「沖の深みに大きな獲物(えもの)がすんでいる」と神様のお告げを受けた。網元(あみもと)の清与衛門(きよえもん)も同じお告げを受けたと言い、2人で海の深いところを調べてみると、大きな鯨(くじら)が見つかった。鯨はこの海で800年生きてきたが、命が燃えつきようとしている今、飢え(うえ)や水害で苦しむ村人のために、体を役立ててほしいと言う。そこで、村中の男女や近くの村々が力を合わせて鯨を引きあげて……

学びのポイント

鯨(くじら)が自らの体を人々に分け、次の世代へ受けついでいくすがたから、自然界の生き物はみな、おたがいに関わり合いながら命をつないでいることが伝わります。海の神に感謝する心を持って、海でとれたものを分け合い、自然をうやまう心をわすれない大切さを学ぶことができます。海老江(えびえ)の加茂(かも)神社では、毎年秋分の日に「海老江曳山(ひきやま)まつり」が行われ、この民話にちなんだ鯨神輿(みこし)が練り歩くなど、海とのつながりが行事として今も伝えられていることがわかります。

制作チーム

語り 四宮豪、冨田泰代
脚本 平柳益実
キャラクターデザイン・絵コンテ・演出 矢澤範生
企画・製作 日本財団「海と日本プロジェクト」、
一般社団法人日本昔ばなし協会
美術・背景 田中静江
色彩設計 大槻ひろ子
撮影 伊藤正弘
制作進行 雄谷将仁
音響監督 沼田心之介
音楽 STARBASE
録音 宮坂保彦
音響効果 中井雄介
録音・編集スタジオ ピーターパンスタジオ
音響制作 ピーターパン・クリエイション
編集 中葉由美子(岡安プロモーション)
制作デスク 雄谷将仁、河野創太
アニメ制作プロデューサー 沼田友之介

ゼネラルプロデューサー 沼田かずみ
プロジェクト監修 波房克典(ワールドエッグス)
PR 阪口あき子、柴田熊至(ワールドエッグス)、岸田結花(みなとカンパニー)
監督/プロデューサー 沼田心之介
アニメーション制作 トマソン
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海ノ民話
ふるさと紹介

富山県 ( とやまけん ) 射水市( いみずし )

環日本海交流拠点である富山県のほぼ中央に位置。東に富山市、西に高岡市、北は日本海側最大の湾である富山湾に面し、県を代表する大河である神通川・庄川の間に広がる射水平野の大部分を占めています。市のほぼ真ん中は田園地帯となっていて、コシヒカリが栽培されています。

海のエピソード

  • 漁港では白エビ、ベニズワイガニなどの富山湾の魚が水揚げされ、昼にもセリが行われることから、観光客も多く訪れる
  • 射水平野は中小の河川や地下水に恵まれた土地として古くから栄え、水の湧出をあらわす「イ」「ミズ」にちなみ、この土地を「イミズ」と呼んだと考えられる
  • 新湊地区は、鎌倉時代には越中の政治・経済・文化の中心として、江戸時代には北前船の中継地として栄えた

民話スポット

海老江地区えびえちく

射水市東部の富山湾沿いに位置するまちで、かつての海老江村。海岸部は砂浜で海水浴場となっています。毎年、秋分の日に開催される「海老江曳山まつり」は、からくり人形をのせた豪華絢爛な曳山が見ごたえあります。

所在地

富山県射水市海老江

観光スポット

内川周辺エリア(新湊地区)うちかわしゅうへんエリア(しんみなとちく)

内川沿いに民家が建ち並び、川の両岸に漁船が連なって係留されている風景は、どこか懐かしさを感じさせ、「日本のベニス」とも言われています。手ぶら着物レンタル+町家カフェなど、内川エリアを満喫できる体験プランもあり。

所在地

富山県射水市立町1番26号(川の駅新湊)

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