【表敬訪問】宮崎県高鍋町「直五郎さんの潜水機」が完成

宮崎県高鍋町が舞台の海ノ民話アニメーション「直五郎さんの潜水機」が完成し、一般社団法人日本昔ばなし協会 代表理事・「海ノ民話のまちプロジェクト」アニメ監督の沼田心之介が黒木町長を表敬訪問して、アニメーションが披露されました。
(開催日時)
2025年2月20日(木)13時15分~13時45分
(会場)
高鍋町役場
当日は、「海ノ民話のまち」認定証・完成アニメパッケージ贈呈、海ノ民話アニメーション上映、同日に実施した上映会の模様についての報告や今後のアニメ活用構想などについてのフリートーク、コラボ商品のお披露目が行われ、地域における活用に期待が高まりました。
宮崎県高鍋町の海ノ民話アニメーション「直五郎さんの潜水機」はこんなお話▼
直五郎さんは好奇心旺盛な人でした。 あるとき、海岸沖で多くの財宝を積んだ外国の船が沈没したという話が耳に入りました。何とかして財宝を引き上げたいと考える村人に、直五郎さんは潜水装置を考案しました。 透明な油紙で大きな袋を作り、上部は水圧に耐えるように固くしました。それを頭からすっぽりかぶって首のところを紐でくくれば水が入りません。実験に協力すると名乗り出た男がそれをかぶって水に潜ると、上から数人が長い竹竿で押し付けるという仕組みでした。 いよいよ実験が始まるとさあ大変……

<黒木町長コメント>
すばらしいアニメーションができており感動しました。昔から伝わるこのまちの民話をこのような形で作って頂きまして、子供たちにとっては将来に向かって伝えることが出来ますし、町民の皆さんもこれを共有することで、“まちの誇り・まちを愛する心”を育むことができます。ちょうど高鍋町はいま「歴史と文教の城下町」の再生をビジョンにしているところです。この中では昔話を伝えようというシリーズも作っていて、その後押しをして頂いたと思いますし、まちの将来へつながるアニメーションができたことを大変うれしく思います。直五郎さんというアイデアマンを周りの人たちもみんな応援していて、失敗に対しても快く受け入れ、みんなで助け合いながら・・・という日本人の良いところや思いやりとか優しさだったり、一人のアイデアをみんなで試していこうよというすばらしい考えが伝わってきます。どうかたくさんの人に、特に子供に観て頂けるようにしてまいります。ありがとうございました。
<沼田心之介監督コメント>
このお話はちょっと変わってる・・・と言ったら変ですけれども、直五郎さんという一人の人物に焦点を当てて全体的にポップにと言うかユーモラスに作っています。他の民話は神妙だったり人が亡くなってしまったりという話が多い中、これは「直五郎さんの〇〇〇・・・」みたいにシリーズ化してつなげられそうな、おもしろく子供たちにとても楽しんで観てもらえる内容になったと思います。(直五郎さんの)海に潜ってみようという発想からは海へのロマンを感じますし、人々の海に対する気持ちも醸成できたらうれしいです。興味深くいい作品と思いますので、ぜひご活用いただけたらと思います。

表敬訪問には、本アニメ作品にちなんだコラボ菓子「直五郎の潮バターどら焼き」を開発した長谷川だんご高鍋店の長谷川修身社長も出席しました。作品の世界観を詰め込み、海に眠る船の財宝をイメージして、どら焼きの中には金粉があしらわれています。また、宮崎県産の塩を使った“潮バター”が甘さを引き立て、上品な味わいに仕上がっています。
<コラボ菓子のお披露目と開発者・長谷川修身社長コメント>
高鍋町に伝わる民話の魅力をもっと多くの方に知ってもらいたいという思いから、今回のアニメーションとのコラボ菓子を企画しました。食を通じて昔からの物語を身近に感じてもらい、楽しんでいただけたら嬉しいです。このお菓子が地域の伝統や文化に触れるきっかけになればと思っています。
