青森県青森市で「善知鳥安方」の上映会・フィールドワークを実施

一般社団法人日本昔ばなし協会は2025年2月14日(金)、青森県青森市に伝わる民話を題材にした海ノ民話アニメーション「善知鳥安方(うとうやすかた)」の上映会・フィールドワークを実施しました。
青森県青森市の海ノ民話アニメーション「善知鳥安方」はこんなお話▼
むかし陸奥の国に身分の高い善知鳥安方という人が無実の罪で流刑となってやってきました。その子どもは遠く南の果てに流され、親子は悲しい別れをしていました。安方は村人たちに魚のとり方や耕作、読み書きを教え、村人たちから慕われる存在となりましたが、わが子を想い涙を流し続けていた安方は、ついに異郷の地で病死してしまいます。村人たちは安方の願い通り彼を南の国の方角へ向けて大切に葬ると、安方の墓の周りに見たことのない黒い鳥が現れ……
海ノ民話「善知鳥安方」は青森市安方にある「善知鳥神社」の発祥に繋がる民話であることから、善知鳥神社のある地域の青森市立長島小学校で上映会を行いました。長島小学校の全校児童110名とその保護者および青森市長・副市長など関係者などが参加して上映がスタート。参加した子どもたちは目を輝かせながらスクリーンに見入って鑑賞しました。上映会に出席した善知鳥神社関係者の方は「アニメを通じて青森市や善知鳥神社の歴史について多くの人達に知ってもらえる事は大変ありがたい。」とおっしゃっていました。

続いて、長島小学校5・6年生の児童35名を対象に、青森市教育委員会事務局文化遺産課職員講師による「海の学び」講座を実施。子どもたちは、太古の縄文時代から現在に至るまでのむつ湾の経緯についてクイズ形式で学びました。また、民話アニメに登場するウトウの土偶を粘土で制作。民話アニメを通して地域の歴史や自然に興味、関心をもつ機会となりました。
