滋賀県近江八幡市で「観音正寺の人魚伝説」のフィールドワークを実施
活用イベント
2025年2月4日

一般社団法人日本昔ばなし協会は2025年2月2日(日)、滋賀県近江八幡市に伝わる民話を題材にした海ノ民話アニメーション「観音正寺の人魚伝説」のフィールドワークを西の湖で実施しました。
「観音正寺の人魚伝説」は、前世で無益な殺生を繰り返した結果、バチが当たり魚の姿に変わってしまった人魚を成仏させようと、聖徳太子が琵琶湖近くの笠山に観音堂を建てたというストーリー。

今回、応募で集まった近江八幡市内の小学生16名とその保護者が参加して自然学習を行いました。民話の中で聖徳太子が人魚と出会ったという琵琶湖最大の内湖・西の湖を体感するため乗船。この日は風もなく、穏やかな湖面をのんびりと堪能しました。

西の湖に群生しているヨシは、魚や鳥の住みかとなるほかに、屋根や家具に活用されていました。舟でしか行けない湖上の田んぼ「権座(ごんざ)」がたくさんあったことや、「スクモ」と呼ばれる湖の泥を乾燥させた燃料を生活で使っていたことなど、参加者は、今では少なくなった西の湖と地域との密接な関わりについて学びました。