高知県中土佐町で「海に沈んだ鬼」の上映会を実施
一般社団法人日本昔ばなし協会は2024年2月25日(日)、高知県中土佐町に伝わる民話を題材にした海ノ民話アニメーション「海に沈んだ鬼」の上映会を中土佐町人権啓発センターで実施しました。
「海に沈んだ鬼」は、海が荒れて魚がとれず苦しんでいた村人たちを救うため、大岩を海に沈めて波を止めようとした心優しい鬼の親子の物語。鬼が命を懸けて沈めた2つの大岩「双名島(ふたなじま)」は、今も地域の人々によって大切に守られています。
この日の上映会には、中土佐町の子どもたちと住民の皆さん約50名が参加。冒頭、中土佐町の岡村教育長から民話アニメが完成するまでの経緯や元の民話についてご説明いただきました。
続いて「海ノ民話のまちプロジェクト」プロデューサーの柴田より、中土佐町・海ノ民話のまち実行委員会のメンバーと地元の風習などについて議論を重ね、その熱い思いを作品に込めたことなどをお話ししました。
いよいよ「海に沈んだ鬼」の上映が始まると、参加者全員が食い入るように鑑賞。上映後は自然と拍手が沸き起こりました。おさらいとして、中土佐町とカツオ漁の関わりや、双名島の今と昔の様子などについて実行委員会からご紹介しました。
本来はこの後、双名島を訪ねるフィールドワークを実施する予定でしたが、雨天のため残念ながら中止に。予定を変更し、中土佐町にまつわる民話の紙芝居や絵本などを観賞したり、アニメのワンシーンを切り取ったぬり絵をしたりして楽しく過ごしました。