【表敬訪問】兵庫県淡路市「別当の潮」が完成
兵庫県淡路市が舞台の海ノ民話アニメーション「別当の潮」が完成し、一般社団法人日本昔ばなし協会 代表理事・「海ノ民話のまちプロジェクト」アニメ監督の沼田心之介が門 康彦市長を表敬訪問し、アニメーションが披露されました。
(日時)
2024年2月26日(月)14時~14時30分
(会場)
淡路市役所 2号館2階 第4会議室
当日は、「海ノ民話のまち」認定証・完成アニメDVD贈呈、海ノ民話アニメーション上映、今後の上映会・フィールドワークなどについてのフリートークが行われ、地域における活用に期待が高まりました。
兵庫県淡路市の海ノ民話アニメーション「別当の潮」はこんなお話▼
淡路島(あわじしま)にある観音寺の別当ぼうさんに飼われている犬が、毎日高台から潮の流れをみていた。流れは速いときもおそいときもあり、特に潮の速い日が月に一度あることに気づいた。犬は海岸に打ち上げられた板きれをくわえて流れにほうりこみ、高台へかけ上がってながめるのを何度もくり返し、漁師たちは何をしているのか不思議に思っていた。ある日、犬は流れる板きれにとび乗ってどんどん潮に流されていき、漁師たちはおどろきあわてたが、ついにあきらめてしまった。ところが、数日たって村の漁師が陸伝いに対岸の堺(さかい)の町へ出たとき、その犬が現れて連れ帰り……
<門 康彦市長のコメント>
兵庫県初の認定ということで非常に嬉しい。素晴らしい作品を作っていただいたことに御礼申し上げます。子どもたちへの教育という観点、観光資源としての観点から、これからの重要なツールになると思います。
特に最近の若い世代は活字に苦手意識があるので、アニメーションは、直接目に映像として入ってくるという点でも子ども向けにいいと思います。子どもたちへ、海のすばらしさや怖さを伝えられる内容になっていたと思います。大人も楽しめる内容でもあるので、感受性が豊かな子どもたちから、さらに広がっていくことを期待したいです。
インターチェンジや道の駅、市役所などで流し続けることが大事。多くの人の目に入り、興味をひくことができると思います。(→沼田監督「本島から淡路島に向かうバスの中などでの上映も検討いただきたいです。」)
民話は日本の文化の原点でもあり、その教訓の再発見にもなると思います。これからどんどん流行っていくのではないでしょうか。島には様々な言い伝えや文化があるので、島に特化した民話を集めても面白いと思います。市民への浸透、対外的に観光への活用を目指して、2作目以降の制作を期待しています。