【表敬訪問】愛媛県西条市「地蔵が浜」が完成
愛媛県西条市が舞台の海ノ民話アニメーション「地蔵が浜」が完成し、一般社団法人日本昔ばなし協会 代表理事・「海ノ民話のまちプロジェクト」アニメ監督の沼田心之介が玉井敏久市長を表敬訪問し、アニメーションが披露されました。
(日時)
2023年12月18日(月)10時~
(会場)
西条市役所501会議室
当日は、「海ノ民話のまち」認定証・完成アニメDVD贈呈、海ノ民話アニメーション上映、今後の上映会・フィールドワークなどについてのフリートークが行われ、地域における活用に期待が高まりました。
愛媛県西条市の海ノ民話アニメーション「地蔵が浜」はこんなお話▼
ある年のこと、ひどいあらしが何日も続き、川の水があふれて家も田畑もおし流されてしまった。人々が一心に神仏にいのりつづけると、大きな木のようなものが海岸に流れ着いた。それはとても大きなお地蔵(じぞう)さまで、丘(おか)へ引き上げると、不思議なことにそれまであれくるっていたあらしがおさまっていった。村人は大喜びし、このありがたいお地蔵さまをどこかのお寺におまつりしようと考えたが、動かそうとしてもびくともしない。おぼうさんが問いかけるようにお経を唱えると、お地蔵さまは北に向かいたいということが分かり、北に向かって動かしてみると……
<玉井敏久市長のコメント>
実報寺のことは知っていましたが、ご本尊にまつわる民話のことは知りませんでした。時代の移り変わりの中で学ぶことがたくさんあるので、製作していただいた日本財団に感謝しています。
民話の切り口がアニメになったことで、老若男女に受け入れられるような非常にやわらかい仕上がりになりました。これをいかに活かしていくかが我々の仕事だと思っています。
また、子どもにとっても大人にとっても生涯教育として使える教材になるのではないでしょうか。ここからがスタートです。しっかり活用していきたいと思っています。
本作品をフックに、西条の中で当たり前になっているものを、そうじゃないかも?という視点で検証し直すことも大事だと思いましたし、民話をこういう形で表現できるんだと感動しました。
村人たちがご本尊を運ぶシーンでは、西条市民の優しさを想像することができましたし、この教材を通して、人の優しさや地域への愛着を見て感じてもらうことが大事だとも思いました。
今後もそのような場を作っていくために、まずは実報寺の校区の子どもから、お父さんお母さん、おじいさんおばあさんへ、また、西条から全国へと広がっていけばいいなと思います。