泡

日本財団海と日本海のまちプロジェクト

今こそ伝えたい海の民話アニメーション

海ノ民話アニメーション46

くろがみとあかがみのたたかい

黒神と赤神の戦い

秋田県( あきたけん ) 男鹿市 ( おがし )

  • 北海道・東北エリア
  • 2023年度
  • 地名等の由来
  • 土地の特徴
  • 神様・仏様
  • 龍・龍の子
  • 鍋島啓亜
美しい女神をめぐって、
心やさしい神さまと
あらあらしい神さまが戦った
  • 北海道・東北エリア
  • 2023年度
  • 地名等の由来
  • 土地の特徴
  • 神様・仏様
  • 龍・龍の子
  • 鍋島啓亜

こんなお話...

昔、出羽の男鹿(おが)には赤神という心やさしい神さまが、南部の十和田湖には美しい女神が、津軽(つがる)の竜飛(たっぴ)には黒神というあらあらしい神さまがいた。黒神と赤神は女神をわがものにしようと戦いを始めたところ、黒神の勢いが上回り、赤神は男鹿にのがれて「空寂(こうじゃく=くじゃく)の窟(いわや)」という岩穴に姿をかくすことに。しかし、女神は戦いに負けた赤神に同情して「空寂の窟」に移ったので、黒神は天をあおぎ……

学びのポイント

「黒神」が住んだ青森県の竜飛崎(たっぴざき)の岩は力強い黒色であるのに対し、「赤神」が住んだ秋田県の男鹿(おが)半島の岩場は少し赤みを帯びたおだやかな形をしており、秋田と青森でくり広げられる物語に照らし合わせて、それぞれの大地の成り立ちのちがいなどに目を向けることができます。赤神がかくれた場所は、現在も断崖絶壁(だんがいぜっぺき)に海食洞窟(どうくつ)の「孔雀窟(こうじゃくのいわや)」として残っています。男鹿半島ではかつての火山活動と、波の浸食(しんしょく)による独自の地形が絶景をつくり、芸術作品のような見どころが多数存在します。

制作チーム

語り 四宮豪、冨田泰代
脚本・キャラクターデザイン・絵コンテ・演出 鍋島啓亜
企画・製作 日本財団「海と日本プロジェクト」、
一般社団法人日本昔ばなし協会
作画・美術・背景・色彩設計 鍋島啓亜
撮影 谷口英男
制作進行 雄谷将仁
音響監督 沼田心之介
音楽 STARBASE
録音 宮坂保彦
音響効果 中井雄介
録音・編集スタジオ ピーターパンスタジオ
音響制作 ピーターパン・クリエイション
編集 中葉由美子(岡安プロモーション)
制作デスク 雄谷将仁、河野創太
アニメ制作プロデューサー 沼田友之介

ゼネラルプロデューサー 沼田かずみ
プロジェクト監修 波房克典(ワールドエッグス)
PR 阪口あき子、柴田熊至(ワールドエッグス)、岸田結花(みなとカンパニー)
監督/プロデューサー 沼田心之介
アニメーション制作 トマソン
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海ノ民話
ふるさと紹介

秋田県 ( あきたけん ) 男鹿市( おがし )

秋田県西部中ほどの日本海沿岸、3方向を海に囲まれた男鹿半島のほとんどを占めます。海洋性気候で、フェーン現象でたびたび猛暑となる県内では比較的涼しいエリア。ユネスコ無形文化遺産に登録された「男鹿のナマハゲ」の里で、国の内外から多くの観光客が訪れます。

海のエピソード

  • 冬季間は秋田県の魚、ハタハタの漁が盛ん
  • 全国16カ所しかない「のぼれる灯台」の1つ「入道埼灯台」がある
  • 日本列島が大陸から分かれて日本海を形成し、大規模気候変動を経て現在に至ったという、過去7000万年間の大地の歴史を、ほぼ連続して観察できる地層がそろう

民話スポット

孔雀の窟こうじゃくのいわや

秋田県の「青の洞窟」ともいわれ、遊覧船からの眺めはとても神秘的。ニホンユビナガコウモリの繁殖地です。民話の中に登場するスポットとしては唯一現存するもので、赤神と女神が隠れた場所とされます。

所在地

秋田県男鹿市船川港小浜字芦ノ倉地内

観光スポット

男鹿水族館GAOおがすいぞくかんガオ

男鹿半島に建つ秋田県立の水族館。2004年開館。秋田の魚や県魚ハタハタのほか、目玉の展示動物はホッキョクグマ。ホッキョクグマの初産の子どもの自然生育に成功したのは国内初です。

所在地

秋田県男鹿市戸賀塩浜

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