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神奈川県鎌倉市で「龍神と黄金の太刀」の上映会を実施

活用イベント
2024年12月24日

一般社団法人日本昔ばなし協会は2024年12月22日(日)、神奈川県鎌倉市に伝わる民話を題材にした海ノ民話アニメーション「龍神と黄金の太刀」の上映会を鎌倉市中央図書館で実施しました。

「龍神と黄金の太刀」は、鎌倉幕府を滅亡に導いた武将・新田義貞の伝説が題材となっています。義貞は鎌倉まで一気に攻め入るため稲村ヶ崎の海岸を渡ろうとしましたが、海岸は崖になっており道が狭くて通れません。そこで、義貞が海の龍神に祈って刀を海の中に投げ入れると、海の水が引いて通れるようになり、鎌倉に攻め込むことができたというお話です。

今回、民話の舞台である稲村ヶ崎からほど近い鎌倉市中央図書館にて実施した上映会には、地元の児童16人が参加。民話アニメの上映が始まると、参加児童たちは自分たちの住む鎌倉の海に語り継がれてきた物語を熱心に視聴していました。


アニメの上映後は、鎌倉市図書館の河合さんにより、海ノ民話に込められた学びを深めるための授業を実施。新田義貞の生い立ちと伝説、稲村ヶ崎の海について解説いただきました。


さらに、アニメ監督の沼田心之介さんと、声優の四宮豪さんをお招きし、参加児童による声優体験を実施。声優に挑戦した子どもたちは、新田義貞の難しい言葉使いに苦戦しながらも、くちづたえで伝承してきた民話の本質の一端を体感できたようです。


最後には、民話アニメのコラボ商品「新田もち」を紹介し、参加児童全員にプレゼントしました。


子どもたちからは「今までごみ拾いをしてなかったけど、今日のお話を見て海のためにやりたくなった」「稲村ヶ崎の海にこんな伝説があると知らなくて、びっくりした」「5分ほどのアニメを作るのに半年もかかり、こんなに大変な作業があるとは知らなかった」との声が聞かれました。

<松尾崇市長のコメント>
今回、鎌倉の海ノ民話のアニメを作っていただきとても嬉しいです。5分半のアニメーションの制作に、約半年かかるという沼田監督のお話が特に印象的でした。また、四宮さんの声優演技にはその迫力に圧倒されました。日本を支えるアニメ産業の裏側に触れる機会をいただき、ありがとうございました。参加してくれた子どもたちも、今回のイベントをきっかけに様々な分野に興味を持って、世界を広げていってほしいです。

海ノ民話アニメーション「龍神と黄金の太刀」

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