泡

日本財団海と日本海のまちプロジェクト

今こそ伝えたい海の民話アニメーション

海ノ民話アニメーション63

なるとのたいこ

鳴門の太鼓

徳島県( とくしまけん ) 鳴門市 ( なるとし )

  • 四国エリア
  • 2023年度
  • 海への畏敬・感謝
  • 土地の特徴
  • モグゾ
若い漁師が海で鳴る太鼓を見にいき、
調子にのってふみ破って、
渦潮(うずしお)ができた
  • 四国エリア
  • 2023年度
  • 海への畏敬・感謝
  • 土地の特徴
  • モグゾ

こんなお話...

昔、鳴門の海で潮(しお)が満ちてくるたびに太鼓(たいこ)のような音がドーン、ドーンとひびいてきて、みんな気味悪がっていた。若い漁師が様子を見にいくと言って海へ飛びこみ、どんどんもぐっていくと、かべのような物につき当たった。よじ登ると上は平らになっていて、乗ってみると体がフワッとういて、思い切り足でふみつけるとドーンと鳴り、まるで海の中にある太鼓のよう。調子に乗ってふみつづけているうちに表面の皮が破れ、海水がうずをまきながらものすごい勢いで流れこんで……

学びのポイント

海から聞こえる太鼓の音は、鳴門の渦潮(うずしお)により波がはげしくぶつかり合う音とも、あるいは大きな地震(じしん)が起きた時の海底の地鳴りの音とも言われています。泳ぎに自信があるからと油断して興味本位で海に飛びこむと、大きな危険につながりかねないと、海の事故に対する注意を伝えています。また、潮の満ち引きによって生じる「鳴門の渦潮」は、観光地としても知られています。鳴門海峡(かいきょう)はその独特の地形から、豊富なプランクトンや、たくさんの海洋生物のすみかとなっており、今も豊かな海として、なくてはならないものになっています。

制作チーム

語り 四宮豪、冨田泰代
脚本 並木さとし
キャラクターデザイン・絵コンテ・演出 モグゾ
企画・製作 日本財団「海と日本プロジェクト」、
一般社団法人日本昔ばなし協会
作画 モグゾ
美術・背景・色彩設計 ナス
撮影 谷口英男
制作進行 河野創太
音響監督 沼田心之介
音楽 STARBASE
録音 宮坂保彦
音響効果 中井雄介
録音・編集スタジオ ピーターパンスタジオ
音響制作 ピーターパン・クリエイション
編集 中葉由美子(岡安プロモーション)
制作デスク 雄谷将仁、河野創太
アニメ制作プロデューサー 沼田友之介

ゼネラルプロデューサー 沼田かずみ
プロジェクト監修 波房克典(ワールドエッグス)
PR 阪口あき子、柴田熊至(ワールドエッグス)、岸田結花(みなとカンパニー)
監督/プロデューサー 沼田心之介
アニメーション制作 トマソン
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海ノ民話
ふるさと紹介

徳島県 ( とくしまけん ) 鳴門市( なるとし )

四国の東部、徳島県の東北端に位置し、鳴門海峡をへだてて淡路島に対峙する四国の東玄関。北部は瀬戸内海国立公園に指定され、北に播磨灘、東に紀伊水道を望み、鳴門海峡の急流と逆巻く渦潮で知られた景勝地。鳴門公園一帯は国の名勝「鳴門」に指定。

海のエピソード

  • 典型的な瀬戸内気候に属し、温暖で全国的に見て少雨地域。鯛、ワカメ、塩など多くの地域海産物を供給している
  • 鳴門海峡の渦潮に育まれた海の幸を堪能できる「うずの幸グルメ」が話題。鳴門海峡・近海でとれた魚介を3種類以上使い、渦潮を挟んで隣接する鳴門・南あわじ両市の特産食材を使用したメニュー
  • 原始から古代にかけての文化のあけぼのを物語る遺跡が数多く残され、海岸沿いに塩作りの集落跡や古墳群が見つかっている。古くは奈良の都に租税品としてワカメが送られていた

民話スポット

鳴門海峡の渦潮なるとかいきょうのうずしお

瀬戸内海と紀伊水道の干満差で激しい潮流が発生することによってできる「鳴門の渦潮」。春と秋の大潮時には直径20~30メートルにもなります。大鳴門橋遊歩道「渦の道」からのほか、観潮船に乗って迫力の渦潮を体験できます。

所在地

徳島県鳴門市鳴門町(大鳴門橋遊歩道「渦の道」)、徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字大毛264-1(鳴門観光汽船株式会社)、徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65-63(うずしお汽船)

観光スポット

鳴門スカイライン 四方見展望台なるとスカイライン よもみてんぼうだい

海と山を身近に感じながら絶景を巡るドライブコース「鳴門スカイライン」の、最も高い場所にある展望台。荒々しい渦潮とは対照的な、釣り屋形の浮かぶウチノ海の穏やかな景色を楽しむことができます。

所在地

徳島県鳴門市瀬戸町中島田東山

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