高知県室戸市で「クジラとイノシシ」の上映会を実施
一般社団法人日本昔ばなし協会は2026年3月1日(日)、高知県室戸市に伝わる民話を題材にした海ノ民話アニメーション「クジラとイノシシ」の上映会を室戸世界ジオパークセンターで実施しました。
高知県室戸市の海ノ民話アニメーション「クジラとイノシシ」はこんなお話▼
高知・室戸には山と海を見守る二柱の神がいた。山に棲む大きなクジラはあくびや寝返りで木々を倒し、海に棲むイノシシは泳ぎが下手で食べ物を得られず苦しんでいた。困った二柱は棲む場所を入れ替えることにしたが、やがてクジラは山を懐かしみ……
上映会
室戸の海の歴史と文化を次世代へと繋ぐことを目的とした「民話アニメ上映会」を開催しました。当日はアニメ上映に加え、制作の舞台裏、専門家による解説、そして海岸清掃と、盛りだくさんの内容となりました。
上映されたのは、かつて「山にはクジラが、海にはイノシシが住んでいた」という、室戸に伝わる不思議でハートフルな物語。会場は終始、和やかな雰囲気に包まれました。制作秘話では、ジオパークのシンボルである「タービダイト」の岩肌や、室戸近海に生息する魚の種類など、細部まで「室戸らしさ」にこだわった点が紹介され、参加者からは納得の「なるほど」という声が上がっていました。

つづく、ジオパーク学芸員による解説では、地形的・環境的な視点から「なぜ室戸にクジラが訪れるのか」をレクチャー。古くから続く捕鯨の歴史とともに、室戸の人々とクジラがいかに密接に関わってきたかを、科学と歴史の両面から深く学びました。
イベントの締めくくりには、会場前の海岸にて清掃活動を実施しました。アニメや講演を通じて、室戸の海の恵みを再確認した直後ということもあり、参加者の皆さんは「海を大切にする心」と「感謝の気持ち」を込め、一つひとつ丁寧にごみを拾い集めていました。

参加者の声
・山の神様と海の神様が、クジラとイノシシの住処を入れ替えようという話が、面白かった。
・家の近くにあるクジラ模様の塀は、昔クジラで栄えたからあると分かって良かった。
・学芸員さんの話で、クジラとイノシシは、哺乳類の中でも近い仲間だと分かって面白かった。
・海岸にはペットボトルのフタや、ガラスみたいなものなどいろいろなごみが落ちていた。
・ごみ拾いをやって、発泡スチロールがマイクロプラスチックになると、初めて知った。
・清掃活動を通じて、海のごみの多さを改めて実感できた。海のごみを減らしたいと思った。