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【表敬訪問】愛媛県西予市「河童の恩返し」が完成

作品公開
2025年2月4日

愛媛県西予市が舞台の海ノ民話アニメーション「河童の恩返し」が完成し、一般社団法人日本昔ばなし協会 代表理事・「海ノ民話のまちプロジェクト」アニメ監督の沼田心之介が管家一夫市長を表敬訪問して、アニメーションが披露されました。

(開催日時)
2025年1月28日(火)9時00分~9時30分
(会場)
西予市役所

当日は、「海ノ民話のまち」認定証・完成アニメパッケージ贈呈、海ノ民話アニメーション上映、今後の上映会・フィールドワークなどについてのフリートークが行われ、地域における活用に期待が高まりました。

愛媛県西予市の海ノ民話アニメーション「河童の恩返し」はこんなお話▼
ある夜のこと、高山城の殿様が帰路についていると、一匹の河童が殿様を驚かせようと飛びかかりました。しかし、反対に返り討ちにあってしまいます。河童は鳴き声をあげながら「何でもするので、お助けください」と命乞いをしました。 「それならば…」と殿様は、海の警護をするよう河童に頼みました。河童の海の警護のおかげで海の守りが強化され、しばらくは穏やかな日が続きましたが、ある飢饉の年に、とうとう戦いが始まってしまいます。人間同士の争いに河童を巻き込むこともないと、別れを告げる殿様に河童は……

<管家一夫市長コメント>
高山地区の若宮神社には河童の狛犬があり、うち1つは鯛を抱えています。私も若宮神社に参拝したことがあり、通常、狛犬といえば獅子か犬でありますが、ここは少しユニークだなと感じたことを覚えています。このアニメを作っていただいたことにより、高山の河童の民話が、気安くすっと心に入っていくのではないかと思っています。
河童というと「遠野物語」に代表されるように、ちょっといたずらをするイメージもあり、川沿いを歩いていると河童によって川に沈められるといったような、少々怖いイメージもありますが、本当に地域を守るために、高山のお殿様を守るために河童が一丸となって戦う物語であり、故郷を愛する気持ち、また明浜を、地域を守るストーリーに大変感動しました。
明浜の海で、豊かな魚が獲れるのも、ひょっとするとどこかで河童が見守ってくれているのではないかとも思えます。このように素晴らしいアニメーションをお作りいただきましたので、地域の宝として教育現場などで活用させていただきたいと思います。
西予市は、海抜ゼロメートルから1400メートルの所にそれぞれ人々の暮らしがあります。山の地域のみなさんにも、この民話、アニメーションを知っていただき、西予市が一つになるきっかけとして活用させていただくつもりです。
またこのコンテンツを、観光や物産さまざまな分野に活用するとともに、西予ジオパークの事業活動にも活用させていただきます。

海ノ民話アニメーション「河童の恩返し」

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