「海ノ民話」の文化的価値と活用法を考える公開シンポジウムを開催しました
一般社団法人日本昔ばなし協会は、2024年3月25日(月)、公開シンポジウム「『海ノ民話』から学ぶもの~作家・芸人・学者の視点から~」を開催しました。
小説家の永井紗耶子さん、お笑いコンビ「Aマッソ」の加納さん、日本昔話学会委員の久保華誉さん、日本財団の海野光行常務理事が話し手としてご登壇。「海ノ民話がもつ価値」や、「海ノ民話をどのような表現媒体で伝えていくか」「携わる人を増やすにはどうしたらいいか」といったテーマに対し、各自の専門分野をいかした意見やアイデアを語りました。時には会場が笑いにつつまれるなど、終始和やかな雰囲気の中、活発に議論が交わされました。
海野常務理事からは「これまでに完成した海ノ民話アニメーションは67作品。今後、100作品が完成した暁には、ひとつのパッケージとしてテレビの地上波で流すなど、もっと皆さんの目にふれるようにしたい」と今後の展開に向けた構想も明かされました。
参加者からは「民話を通すことで、物事の大切さや、自然や生物を愛する気持ちが育まれるのだろうと感じました」「以前は、民話からの“学び”という点に着目していましたが、今後は伝承することを考えていく必要があると実感しました」「日本文化の底流にあるすばらしい宝を見ました。地方の民話の発掘に力を入れてほしい」などの感想が聞かれました。
公開シンポジウム「『海ノ民話』から学ぶもの~作家・芸人・学者の視点から~」のイベントレポートは、こちらからご覧いただけます。