滋賀県高島市で「しこぶちさん」の上映会を実施
活用イベント
2024年3月5日
一般社団法人日本昔ばなし協会は2024年2月27日(火)、滋賀県高島市に伝わる民話を題材にした海ノ民話アニメーション「しこぶちさん」の上映会を高島市立朽木東小学校で実施しました。
「しこぶちさん」は、川を下るいかだに悪さをした河童(かっぱ)をいかだ師のしこぶちさんがこらしめて、航行の安全を守ったというお話。民話の舞台である安曇川は、びわ湖に注ぎ、瀬田川から宇治川や淀川を経て大阪湾へと流れ、木材を運搬する川としてまちの暮らしに重要な役割を果たしてきました。
上映会に参加した朽木東小学校5年生は、高島市教育委員会事務局文化財課の大藤さんから、その安曇川としこぶち信仰、いかだ流しについて勉強。山と海とをつなぐ川を通して木材が運搬されることにより、山村の暮らしが支えられてきたことを学びました。
しこぶち信仰やいかだ師について基礎知識を学んだところで「しこぶちさん」の民話アニメをみんなで視聴。参加した子どもたちからは「しこぶちさんは昔の人にとても重要な存在だということが分かりました。アニメも面白く学べて良かったです。」「しこぶちさんの『しこ』は強いという意味で『ぶち』は川のふちを意味していることがわかりました。」といった声が聞かれました。