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【表敬訪問】静岡県浜松市「奥浜名湖の鵺伝説」が完成

作品公開
2024年2月21日

静岡県浜松市が舞台の海ノ民話アニメーション「奥浜名湖の鵺伝説」が完成し、一般社団法人日本昔ばなし協会 代表理事・「海ノ民話のまちプロジェクト」アニメ監督の沼田心之介が浜松市浜名区の中村公彦区長を表敬訪問し、アニメーションが披露されました。

(日時)
2024年2月20日(火)16時30分~17時
(会場)
浜名区役所

当日は、「海ノ民話のまち」認定証・完成アニメDVD贈呈、海ノ民話アニメーション上映のほか、今後の上映会・フィールドワークなどについてのフリートークが行われ、地域における活用に期待が高まりました。

静岡県浜松市の海ノ民話アニメーション「奥浜名湖の鵺伝説」はこんなお話▼
800年ほど昔、二条天皇(てんのう)が不思議な病気にかかった。それは鵺(ぬえ)という、頭はサル、体はタヌキ、手足はトラ、しっぽはヘビからなる化け物のしわざと考えられていた。その化け物をやっつけるために、弓の名手の源頼政(みなもとのよりまさ)とその家来、また遠江(とおとうみ=現在の静岡県西部)の住人である猪鼻早太(いのはやた)に命令がくだされた。はげしい戦いの末、猪鼻早太に打ち取られた鵺は四つに切断され、猪鼻湖の周辺に落ちて……

<中村公彦区長のコメント>
この度は、この浜松市浜名区に伝わる伝説を、このように素晴らしいアニメとして制作してもらい、ありがとうございました。
アニメの制作にあたりましては、監督さんをはじめとしたアニメ制作会社の方々、そして、地元三ヶ日町観光協会の皆さま、また、地域の郷土史を研究されて、アニメ制作にたくさんのご協力をして下さった先生方、その他にも制作に携われた多くの皆さまに、感謝を申し上げます。
私が浜松市北区(=浜名区の前身)の職員だった時代、この三ヶ日町を担当した時期がありました。その時、「鵺代(ぬえしろ)」という地名があることは聞いていました。でも、その鵺代という地名が、このような伝説と結びついていることは、全く知りませんでした。
今回のアニメを拝見しまして、三ヶ日町鵺代という地名と、鵺伝説と、点と点がつながって線になりました。
「奥浜名湖の鵺伝説」という素晴らしいアニメの完成によって、「鵺代」が地元の歴史と絡まって付いた地名なのだということを知ることができまして、とても感慨深い思いがしました。
アニメを活用して地域に広めようと、鵺の張り子や、まんじゅうの開発に取り組んでいる状況もとてもおもしろいと思います。地元三ヶ日町の和菓子店が知恵を絞って、鵺の伝説をまんじゅう化したことは、特に面白いです。地域と一緒になって、こうしたことに取り組むことが、とっても良いと思います。
地域と一緒になって完成したアニメ「奥浜名湖の鵺伝説」を、浜名区役所としましても一緒になって広め、地域の歴史を知り、地域を学ぶきっかけとして、今後も役立てていきたいと思っております。

海ノ民話アニメーション「奥浜名湖の鵺伝説」

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