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民話を題材に海の特性を知る特別授業「海ノ民話から学ぶ理科」を実施しました

活用イベント
2023年12月14日

一般社団法人日本昔ばなし協会は2023年12月9日(土)、海ノ民話アニメーション「お夏と藤平(とうへい)」を題材に海のしくみを学ぶ特別授業「海ノ民話から学ぶ理科」を東京都北区立王子第三小学校で実施しました。

お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーション研究所の特任講師・里 浩彰先生を講師に迎えたこの日の特別授業。里先生は授業の冒頭で、海ノ民話アニメーションについて説明。日本各地に古くから伝わる民話には、大切な学びや気づきが詰まっていることを紹介しました。

特別授業の題材にした民話アニメ「お夏と藤平」は、荷を積んで全国を行き来していた北前船(弁財船)が寒流と暖流の潮目を越えられずに三陸沖で沈没したことから始まる、村長の娘と水夫との悲しい恋の物語です。特別授業ではこの民話を踏まえ、日本列島の周囲をどんな海流が流れているか、温度が異なる海流がどのように混ざり合うかを学びました。また、温度の違う2種類の水に色を付けて混ざり方を観察し、暖流と寒流が混ざり合う海域の特性について理解を深めました。

特別授業を受けた同校の5年生からは「アニメがおもしろかった。海流の話が分かって良かった」「暖流と寒流とで、海の中の様子が全然違った。これが混ざりあう漁場があるのがすごいと思った」「次の休みに、家族と一緒に海に行ってみたいと思った」といった声が聞かれました。

海ノ民話アニメーション「お夏と藤平」

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