山口県長門市で「西圓寺の狸囃子」の上映会を実施
一般社団法人日本昔ばなし協会は2026年1月21日(水)、山口県長門市に伝わる民話を題材にした海ノ民話アニメーション「西圓寺の狸囃子」の上映会を、長門市立深川小学校と西圓寺で実施しました。
山口県長門市の海ノ民話アニメーション「西圓寺の狸囃子」はこんなお話▼
日本海に浮かぶ青海島で父と暮らすお静は、市に売られていた子狸を山へ帰してやった。やがて傷ついた若侍が現れ、父と共にかくまううち二人は惹かれ合うが、追手が迫る。父は舟に二人を乗せて逃がし、残された父のもとにあの子狸が現れて……
上映会(深川小学校)
全校児童約400名が参加しました。上映に先立ち、長門市総合文化財センター「ヒストリアながと」の職員による解説が行われ、舞台となった青海島について、国の天然記念物に指定されている景勝地であることや、かつての捕鯨の歴史などを学びました。
アニメの上映が始まると、子どもたちは真剣な表情で見入っており、狸のかわいらしい描写の場面では笑い声も上がるなど、会場は和やかな雰囲気に包まれました。

上映後には、児童から多くの感想や質問が寄せられ、「どのような気持ちでアニメをつくったのか」という質問に対し、沼田監督は「西圓寺の住職さんをはじめ、地域の皆さんにご協力いただいて完成した作品です。地元や海とのつながりを感じるきっかけになってほしい」と語りました。
上映会(西圓寺)
同日の午後には、民話の舞台となった青海島の西圓寺にて上映会を実施し、地域住民約20名が参加しました。

アニメ制作の段階から協力いただいている西村副住職からは、「お静と父、武士、そして狸の善根(善行)を描いた心温まるストーリーで、西圓寺が重んじる、自身の功徳を他者に回し向ける“回向(えこう)”の精神が満ちています」との解説をいただきました。
また、沼田監督からは、アニメに登場する狸囃子の音が実際の西圓寺の木魚の音を収録したものであることが明かされ、参加者からは驚きの声が寄せられました。上映会の最後には、参加者全員で「南無阿弥陀仏」を唱え、温かな雰囲気のうちに幕を閉じました。
参加者の声
・狸と人間の関係が面白かった。このお話をなくしてしまうのはもったいないと思った。
・見ているうちに狸のやさしさを感じた。狸と親子のお別れの場面に感動した。
・静ヶ浦の名前の由来は初めて知った。他の島などの名前の由来も知りたくなった。