海ノ民話の価値と魅力を多角的に探る――「海ノ民話学ジャーナル 創刊準備号」発行

一般社団法人日本昔ばなし協会は、一般社団法人日本海洋文化総合研究所とともに、海にまつわる民話の価値を再発見し、新たな視点から創造するための調査研究を進めています。
このたび、民俗学や口承文芸といった民話と関わりの深い分野にとどまらず、人類学、建築、まちづくり、学習科学など、幅広い領域の専門家13名とともに「海ノ民話学ネットワーク」を立ち上げ、「海ノ民話学ジャーナル」を創刊しました。
創刊準備号では、「海ノ民話の価値の再発見」と「海ノ民話の新たな価値の創造」という2つの特集テーマを掲げ、多角的な視点から「海ノ民話」を掘り下げます。
【目次】
海ノ民話学ジャーナル立上げによせて
池ノ上真一(都市・地域計画、観光まちづくり、地域マネジメント)
■価値の再発見
①日本の海の民話 その多様性
飯倉義之(民俗学:口承文芸論・現代民俗論)
②浦島太郎はアクアラングを背負って竜宮城に行ったのか?
石村智(無形文化遺産、考古学)
③船幽霊が語られるとき
川島秀一(日本民俗学:漁業民俗、口承文芸)
④海の神話
後藤明(人類学)
⑤異郷への誘い ー日本の昔話における海ー
久保華誉(口承文芸:昔話、児童文学、絵本など)
⑥災害文化の共創にむけてー海は与え、海は奪うとしても
川村清志(民俗学、文化人類学)
⑦伝統的生態学知識を保存継承する海の民話とアニメーション化
小坂典子(持続可能な観光、観光地域づくり)
⑧民謡と民話のつながり ー文化を伝える歌と物語ー
佐藤千春(民謡調査研究)
■新たな価値の創造
①海への「おそれ」が芽生えるか⁉~萩博物館「海の妖怪展」の挑戦
堀成夫(海洋生物学、貝類学、展示学)
②高校生たち、地域の民話から学ぶ
飯倉義之(民俗学:口承文芸論・現代民俗論)
③利尻島の歴史を民話に紡ぎ創る
西谷榮治(利尻島近世・近現代史)
④災害民話がつくり出すまちづくりー海の民話と地域文脈ー
下田元毅(建築・地域計画、建築まちづくり)
⑤遺産学からみた海ノ民話のまちプロジェクトの意義
~海ノ民話アニメーションはユネスコ「世界の記憶」に登録できるか~
小坂典子(持続可能な観光、観光地域づくり)
池ノ上真一(都市・地域計画、観光まちづくり、地域マネジメント)
⑥民話の再解釈と多様性:文化的視点を取り入れた物語創造の意義
美馬のゆり(学習科学、科学コミュニケーション)