泡

日本財団海と日本海のまちプロジェクト

今こそ伝えたい海の民話アニメーション

海ノ民話アニメーション66

ことのうみのてんにょ

琴の海の天女

長崎県( ながさきけん ) 東彼杵町 ( ひがしそのぎちょう )

  • 九州・沖縄エリア
  • 2023年度
  • 地名等の由来
  • 土地の特徴
  • 神様・仏様
  • ヨコタユリコ
両親を病気でなくしたむすめが、
二人を思って
海辺で母の形見の琴をひいた
  • 九州・沖縄エリア
  • 2023年度
  • 地名等の由来
  • 土地の特徴
  • 神様・仏様
  • ヨコタユリコ

こんなお話...

彼杵(そのぎ)の村に仲のいい3人の親子が住んでいたが、むすめは両親をはやり病で一度になくしてしまった。毎日泣いていたむすめは、気にかけていた天帝(てんてい。天にいる神)の計らいで天女として天上でくらすことになり、だんだん元気を取りもどしていった。夏の夕ぐれ、彼杵の美しい景色をながめていたむすめは、やさしかった父と母のことを思い出してさびしい気持ちになり、下界におり立った。手にしていた母の形見である琴(こと)をひきはじめると、その美しい音色はいつまでもひびきつづけ……

学びのポイント

長崎県の大村湾(わん)は、はばのせまい瀬戸(せと)を通じてしか外海と接しておらず、日本でも有数の閉鎖(へいさ)性が高い海として知られています。波が静かでおだやかなので、琴(こと)のように小さな音でもよくひびくことが、この辺りが琴の海とよばれるようになった由来と考えられています。民話を通じて、その土地の独特な地理にも目を向けるきっかけとなるはずです。

制作チーム

語り 四宮豪、冨田泰代
脚本 神尾香菜子
キャラクターデザイン・絵コンテ・演出 ヨコタユリコ
企画・製作 日本財団「海と日本プロジェクト」、
一般社団法人日本昔ばなし協会
原画・美術・背景・色彩設計 ヨコタユリコ
撮影 谷口英男
制作進行 沼田友之介
音響監督 沼田心之介
音楽 STARBASE
録音 宮坂保彦
音響効果 中井雄介
録音・編集スタジオ ピーターパンスタジオ
音響制作 ピーターパン・クリエイション
編集 中葉由美子(岡安プロモーション)
制作デスク 雄谷将仁、河野創太
アニメ制作プロデューサー 沼田友之介

ゼネラルプロデューサー 沼田かずみ
プロジェクト監修 波房克典(ワールドエッグス)
PR 阪口あき子、柴田熊至(ワールドエッグス)、岸田結花(みなとカンパニー)
監督/プロデューサー 沼田心之介
アニメーション制作 トマソン
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海ノ民話
ふるさと紹介

長崎県 ( ながさきけん ) 東彼杵町( ひがしそのぎちょう )

長崎県のほぼ中央に位置し、国見岳・遠目岳・虚空蔵山を主峰とする山々に三方を囲まれています。古くから街道が交わる交通の要衝。温暖な気候のため農業が盛んで、県内の6割を生産するお茶は「そのぎ茶」の銘柄で知られ、全国品評会で何度も日本一に輝く高品質を誇ります。

海のエピソード

  • 江戸から明治にかけての数百年間は捕鯨と鯨肉取引の中心地として栄え、ここに陸揚げされた鯨が九州各地へと送られた。町内には鯨にまつわる歴史の面影が残されている

民話スポット

大村湾おおむらわん

長崎県の中央部に位置する大村湾は、佐世保湾を介して2つの瀬戸で外海の五島灘と通じる、閉鎖性が強い海。波が穏やかで「琴の湖」の別名があります。JR大村線の千綿・松原間の高台から、物語の舞台である東彼杵町と大村湾が一望できます。

所在地

長崎県東彼杵郡東彼杵町里郷1255-3付近(眺望スポット。お試し住宅「大迫の宿」付近の町道を上って高速道路を超えたところ)

観光スポット

千綿駅ちわたえき

JR大村線の千綿駅は、大村湾に接して国道34号線沿いにあり、「海の見える駅」として人気。レトロな木造駅舎が、2014年冬の「青春18きっぷ」ポスター写真にも選ばれました。

所在地

長崎県東彼杵郡東彼杵町駄地郷750‐3

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