泡

日本財団海と日本海のまちプロジェクト

今こそ伝えたい海の民話アニメーション

海ノ民話アニメーション52

たこがんさま

蛸神さま

石川県( いしかわけん ) 七尾市 ( ななおし )

  • 中部エリア
  • 2023年度
  • 海への畏敬・感謝
  • 地名等の由来
  • 神様・仏様
  • タコ
  • 館信一郎
大きな蛸に乗ってきた八幡さまを
信心深い老人が家にまつり、
大火の難からのがれた
  • 中部エリア
  • 2023年度
  • 海への畏敬・感謝
  • 地名等の由来
  • 神様・仏様
  • タコ
  • 館信一郎

こんなお話...

その昔、三郎助(さぶろうすけ)という信心深いじいさまが住んでいた。ある夜のこと、三郎助の夢に八幡(はちまん)様が現れて、「じいさまは大変信心深いと聞くが、わしはお前のところへ行くぞ」とお告げがあった。次の日の朝、「もったいないことじゃ」と海岸で待っていると、八幡様は大きな蛸(たこ)に乗り、あいの風(海から陸にふく北東の風)にふかれてやってきたので、三郎助は八幡様を大切にかまどの上におまつりした。ある年、村が大火にみまわれたときのこと、三郎助の家の上に大蛸がかぶさって火が燃え移るのを防いで……

学びのポイント

石川県の七尾湾は蛸(たこ)のすみかとなる岩礁(がんしょう)が多く、古くから真蛸の産地として知られています。あいの風に乗って海岸に流れ着く蛸など、海から来たものを神とあがめており、村人たちが海に対して畏敬(いけい)の念をいだいていたことがわかります。今でも1月、4月、10月の年に3回、愛宕(あたご)神社で蛸祭りが行われ、八幡(はちまん)様や神の使いの蛸に感謝のいのりをささげています。

制作チーム

語り 四宮豪、冨田泰代
脚本 久光正
キャラクターデザイン・絵コンテ・演出 館信一郎
企画・製作 日本財団「海と日本プロジェクト」、
一般社団法人日本昔ばなし協会
作画・撮影 館信一郎
美術・背景・色彩設計 館恵
制作協力 ティータック
音響監督 沼田心之介
音楽 STARBASE
録音 宮坂保彦
音響効果 中井雄介
録音・編集スタジオ ピーターパンスタジオ
音響制作 ピーターパン・クリエイション
編集 中葉由美子(岡安プロモーション)
制作デスク 雄谷将仁、河野創太
アニメ制作プロデューサー 沼田友之介

ゼネラルプロデューサー 沼田かずみ
プロジェクト監修 波房克典(ワールドエッグス)
PR 阪口あき子、柴田熊至(ワールドエッグス)、岸田結花(みなとカンパニー)
監督/プロデューサー 沼田心之介
アニメーション制作 トマソン
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まちづくり等へのご利用について

海ノ民話
ふるさと紹介

石川県 ( いしかわけん ) 七尾市( ななおし )

石川県の北部、能登半島の中央に位置し、富山湾、七尾湾に面しています。伝統産業「七尾仏壇」「田鶴浜建具」「和ろうそく」の技術を守る、職人のまち。日本100名城の「七尾城址」、古墳や遺跡、山の寺寺院群などの文化財が多数あります。

海のエピソード

  • 七尾湾は「天然のいけす」と呼ばれるほど多種多様な魚が水揚げされ、漁業が盛ん。新鮮な地物の食材を使った「能登前寿し」が自慢で、人口に対して寿司屋が多い
  • 北前船の寄港地として栄え、港のそばに城下町が広がる

民話スポット

能登島向田のとじまこうだ

七尾湾をふさぐように浮かぶ、一周約72キロの能登島。能登半島国定公園に含まれます。中ほどにある向田町で、毎年7月に開催される「向田の火祭」は、石川県の無形民俗文化財。主役の高さ約30メートルの大松明(たいまつ)は一見の価値があります。

所在地

石川県七尾市能登島向田町

観光スポット

和倉温泉わくらおんせん

開湯は平安時代の大同年間、約1200年の歴史を誇る、北陸地方で唯一の「海から湧き出す温泉」。海の温泉ならではの豊富な塩分が特徴です。穏やかな海の絶景を眺めながらつかる足湯、源泉100%の日帰り温泉、格式ある老舗旅館などお楽しみがいろいろ。

所在地

石川県七尾市和倉町

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