山形県南陽市で「大淵の怪」の上映会を実施
一般社団法人日本昔ばなし協会は2026年2月7日(土) 、山形県南陽市に伝わる民話を題材にした海ノ民話アニメーション「大淵の怪」の上映会を夕鶴の里資料館で実施しました。
山形県南陽市の海ノ民話アニメーション「大淵の怪」はこんなお話▼
白鷹山の麓、旧小滝村には干ばつ時に大淵へ石を投げ雨を呼ぶ祈りが伝わる。ある夏、祈りは効かず、村人は山奥の社で水の源を守るご神木に刺さった古い斧を見つける。若者たちが力を合わせ斧を抜くと雨が降り始めたというが、その後新たに生まれた滝が竜神のしるしとして……
上映会
夕鶴の里資料館にて地域の小学生とその家族を対象とした上映会を開催し、約40名が参加しました。地域の民話や歴史を今に伝える施設での開催ということもあり、会場内は作品の世界観と共鳴するような、情緒あふれる雰囲気に包まれました。
アニメの上映後には、地元の民話会「ゆうづる」の松橋さんが登壇。民話の解説とともに、ご自身が語り部を志した経緯をお話しされました。松橋さんは、幼少期に母親から教わったという「水は人が生きていくためになくてならないものだが、一度怒らせると大蛇や竜となって人を襲う」という言葉を引用。自然に対する畏敬の念を説くその教えは、参加した親子が地域の歴史を自分事として捉え直す貴重な機会となりました。

続くグループワークでは、作品の感想や松橋さんの講話について活発な意見交換が行われました。代表者による発表では、「水を大切にしなければいけない」といった、自然への向き合い方を改めて見つめ直す声が多く寄せられました。子どもたちの感想を受け、沼田監督からは「ぜひ、家族や周りの方々と一緒にアニメを鑑賞してほしい。この作品を通じて、水や海の大切さを意識してもらえたら嬉しい」と、制作に込めた願いが語られました。
最後に、夕鶴の里資料館の山田館長が、同館のテーマである「後世に伝えよう民話の心」という言葉を贈り、「これまで語り継がれてきた物語を、今度は小学生の皆さんがバトンとして次世代へ繋いでいってほしい」と呼びかけ、上映会は温かな拍手の中で幕を閉じました。


参加者の声
・水は人にとってなくてはならないものだけど、一度粗末にして怒らせてしまったら竜になって襲いかかってきてしまうので、これからも水を大切にしていきたい。
・初めてこのお話を見たが、すごく昔の話でびっくりした。本当に面白かったので、もっと海の民話を知りたいと思った。
・海ノ民話のまちプロジェクトの、大淵の怪という物語のことを知ることができて良かった。
・水の大切さを知ることができた。節水をすることを大事にして、水を味わって飲もうと思った。